データ保護におけるクラウド対応のあるべき姿とは?

2018年6月12日投稿 by  伊吹山 正郁

今日、世界中の 93%* の企業がクラウドを何らかの形で活用しており、「クラウド」は企業のビジネスに不可欠なシステムとなっています。
(*) Building Trust in a Cloudy Sky, McAfee, 2017

さらに、デジタルトランスフォーメーションの動きを受けて、従来の IT システムからクラウドへの移行が加速されています。企業がクラウドを活用する目的は様々ですが、オンプレミスであっても、クラウドであっても、企業の資産であるデータは守られなければならず、そのために必要とされるソリューションを用意しなければなりません。しかしオンプレミスでは当然と考えられていることを、クラウドでも実現出来る、そして、クラウドを活かすためのニーズに応えることのできる、真の「クラウド対応」を謳ったソリューションは決して多くありません。

ここでは、データ保護における「クラウド」対応のあるべき姿について、改めて考えてみたいと思います。

クラウドにバックアップする

「クラウドにバックアップする」とは、クラウドにバックアップ データを保管することを指しますが、ただデータをクラウド ストレージ上に置くだけでは、あるべき姿とは言えません。

柔軟で、拡張性に優れて、費用対効果が高いというクラウドのメリットを十分に享受するために、通常、パブリック クラウドの価格設定は従量課金となっており、使用量や転送時間に応じてコストがかかります。ストレージを効率的に利用するためには、重複排除されているバックアップ データを保管したほうが、通信料やストレージ利用料を低く抑えられます。また、昨今は、マルチクラウドを利用している企業がほとんどのため、バックアップの形式も AWS S3 や Azure だけでなく多様なクラウド ストレージに対応している必要があります。

Commvault は、多様なクラウド ストレージ サービスへ対応し、そして、コストを抑えながらも、クラウド ストレージの特長を活かしたデータ保護の実現を可能とします。

クラウドに変換する

企業でクラウド化を進める場合、システム全部をクラウドに移行するのではなく、特定の業務や事業の一部をクラウドで試してみる場合がほとんどです。徐々に自社の仮想マシンを移行し、パフォーマンスが十分であるか、想定通りのコストに収まるかなど、様々な面で検証するためです。それら仮想マシンをパブリック クラウドへの移行するために、Commvault は仮想マシンのバックアップ データから AWS や Azure などのクラウドのインスタンスに変換できます。また VMware や Hyper-V などの仮想マシンからだけでなく、クラウドからクラウド(例えば、AWS から MS Azure など)への変換も可能です。企業が利用するクラウドサービスは必ずしもひとつとは限りません。利用できるクラウドサービスやシステムが制限されて、企業の選択肢が狭められることなく、マルチクラウドの推進が妨げられることのないソリューションの選択が求められます。Commvault は、様々な仮想化ならびにクラウド サービスに対応し、企業のクラウド活用の推進を支援します。

クラウドをディザスタ リカバリ (DR、災害対策) に使う

クラウドは、その強固なプラットフォームを謳う特性から災害対策への活用も期待されています。オンプレミスの仮想マシンをバックアップし、そのバックアップ データをパブリック クラウド上のインスタンスに自動的に適用することで、同期をとることができます。例えば、オンプレミスのデータが損失した場合にも、クラウド上のインスタンスを立ち上げることで、業務システムの継続を可能にします。

つまり、Commvault の同期機能を使えば、仮想マシンのスタンバイを AWS 上に用意しておくことで、バックアップデータをクラウドに自動的にリストアできる仕組みの構築が可能になります。世界各国にデータセンターがあるパブリッククラウドを活用することで、広域災害発生時にも対応できる、強固な DR、災害対策の体制を築くことが可能になります。

クラウド自体をバックアップする

パブリック クラウドが、如何に安定的な稼働が可能で、サイバー攻撃対策への備えが十分であっても、定期的な設備点検での停止、人的ミスによるデータ紛失など様々なリスクがあるのは、オンプレミスと同様です。クラウド自体のバックアップをシステム設計の際に視野に入れておく必要があります。

Commvault は、プラットフォーム ネイティブな保護が可能であり、仮想マシンと同じようにパブリック クラウド上のインスタンスをバックアップすることが可能であり、AWS/Azure/Oracle クラウドのバックアップに対応しています。また、Google Cloud にも対応を予定しています。

データ保護におけるクラウド対応とは、単にバックアップ データをクラウドに保管するだけでなく、デジタル トランスフォーメーション戦略の一環として、また災害対策のひとつとして、大きな視野からとらえる必要があります。企業のシステム戦略で「クラウド」をどう位置付けるかによって、求められるテクノジーも異なります。ただし、データ保護ソリューションが持つテクノロジーの制限によって、企業の戦略が妨げられるようなことがあってはなりません。将来的に使用する可能性のあるクラウド環境にも対応できるバックアップ ソリューションを選択する必要があります。

Commvault はデータを確実かつ効率的に保護できるデータ保護ソリューションです。様々なクラウド サービスに対応し、企業におけるクラウドのさらなる活用を強力にサポートします。