3月31日はWorld Backup Day

World Backup Day はデータ管理について考える日です。そしてあなたの大切なデータを保護し、あなたの周りの人も同じように大切なデータを保護するよう働きかける日です。ではなぜ、World Backup Day は、エイプリル フールの前の日なのでしょうか。それはデータを失っても面白いことがなにもないからです。個人のデータも企業のデータも、その所有者にとっては等しく重要です。あなたの組織のデータが最新のデータ保護ストラテジーで守られているかを確認するため、ここにいくつかのバックアップに関する考察をご紹介します。

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バックアップ テクノロジーの進化について

企業が所有データの信頼性を重視するようになったことで、この10年でデータ保護の手法は大きく変わりました。お客様はもはや、紙とペンとファックスで他社と連絡を取り合うことはありません。企業間の電子メールでさえ、次第に過去のものになりつつあります。

Webサイトでもスマートフォンのアプリでも、お客様はこれまで以上に、クリック一つで利用できるサービスを期待するようになっています。アプリケーションと情報について企業が求めているのは、優れた可用性と即時のリカバリです。企業にとって、毎晩1回実施されるバックアップでは不十分になりました。こうしたバックアップは主要アプリケーションのパフォーマンスに影響を与えますが、主要アプリケーションは24時間365日年中無休のアクセスと安定したパフォーマンスを常に提供しなくてはなりません。

今後もそうした傾向は続くものとみられます。さらに、アプリケーションが障害からの保護を目的として地域的に分散されるようになり、機能停止に際しての自己修復能力も必須になるでしょう。しかしながら、このデジタル時代においてもバックアップとリカバリが重要であることに変わりはありません。

今、重視されているのはアクセスです。ライブデータかバックアップデータかを問わず、データはユーザーにとってもアプリケーションにとっても即時に利用できるものでなくてはなりません。復旧の際に人手に過度に依存せず、生産性と収益性に影響を与えないことが必要です。企業は、顧客とのつながりを深め、組織内の効率を高めるために、ビッグデータとアナリティクスに関心を寄せています。

多くの人は、バックアップには履歴情報が非常に豊富にあることを忘れています。ここには、すべてのデータセットだけでなく、数十年分の情報が含まれていることが少なくありません。それが、Commvaultがバックアップとリカバリだけでなく、データの活用を目的としたプラットフォームを構築した理由です。

クラウド上のバックアップ手法

アジアの企業は、バックアップとストレージのためにクラウドをいっそう受け入れるようになっています。一部のクライアントでの採用率は着実に上昇しており、今ではバックアップやストレージにクラウドを利用するという考え方を拒絶する企業は非常に少なくなりました。

クラウドを受け入れようとするアジア企業にとっての課題の一つが、移行の範囲と障害のリスクを理解することです。大規模なクラウドプロジェクトが途中で頓挫してしまうのは、目的が明確に定義されておらず、目標が高過ぎるためです。最初は小さく始めて、ワークロードを選び、そのプロセスに慣れることを考えてください。新たなワークロードやタイムフレームに進む前に、何がうまくいって何がうまくいかないのかを理解し、移行に要する実際のコストを把握し、実績の正確な評価を行う必要があります。

二つ目の課題は、やはりリスクです。これは一部の企業にとっては最も困難な課題でもあります。ポリシーと規制要件は企業によって異なります。しかし最も重要なのは、データのセキュリティであり、パブリックな場所に保管されたデータの暗号化、安全な保管、そしてオンプレミスや適切なプラットフォームへのの出口戦略です。プランニング、コストモデリング、パフォーマンステストを行っても、障害発生のリスクがなくなることはありません。お客様がオンプレミスや適切なプラットフォームに戻れる道を確保することが必要不可欠です。例えばCommvaultは、異なるクラウドプロバイダーとハイパーバイザーの間でデータが移行できるようにして、お客様が将来、インフラを柔軟に選べるようにしています。

バックアップやリカバリ環境の管理の課題

企業は、クラウドサービスへの移行によって従来のベンダーロックインを解消し、よりオープンなフレームワークであるソフトウェア主導型ソリューションへと移行しようとしています。その好例が、ハードウェア重複排除アプライアンスからの脱却です。データセンターとクラウドプロバイダーの間を行き来できる柔軟性を備えるためには、プロプライエタリなアプライアンスはもはや不適切です。企業は俊敏性を高める必要があるため、低コストのストレージを購入し、すべての貴重なデータをソフトウェアレイヤに移行させています。こうすることでアーキテクチャの自由度が高まり、クラウドでも従来型の物理データセンターでも単一のソリューションを稼働できます。

クラウドバックアップへ移行のチェックリスト

最初に、戦略を立て、データ保護と管理の堅実なアプローチを実行する必要があります。自社のニーズに合った適切なクラウドプロバイダーを選ぶ前に、コスト、規制要件、移行に必要なワークロードを理解します。

二つ目に、機能停止に先立って確実な保護を行う、二重のクラウド戦略を策定します。ベンダーの変更に備え、出口戦略を注意深く検討します。

三つ目に、信頼性の高いプロバイダーから、ベンダーに依存しないソリューションを導入することです。ここで重要になるのが柔軟性です。必要に応じてクラウドプロバイダー間を行き来し、オンプレミスに戻ったりSaaSソリューションに向かったりできる、コスト効率に優れたソリューションを備える必要があります。

バックアップリストア事故を防ぐためには

GitLabのデータ削除インシデントによって、機能停止を伴う不測の事態が起きたときには、データ復旧において、包括的なデータ管理戦略の作成、データの保管場所の把握、適切なプロバイダーとのパートナーシップが必要であることを明らかになりました。

企業はこれまで以上に包括的なデータガバナンス戦略を必要としていますが、必要なのはそれだけではありません。例えば、自動化されたリカバリテストを定期的に実施し、予期せぬ障害発生に備えて、全プロセスが予測どおりに稼働するようにしておくことです。主要アプリケーションのリカバリポイントは1日1回では足りないため、定期的なバックアップの回数を増やすことが不可欠です。

さらに、アプリケーションの整合性を保つスナップショットやレプリケーションなどのテクノロジーを活用し、一定間隔でデータ保護を実施しておけば、障害発生にあたってデータ損失のない迅速なリカバリができる可能性が高まります。

企業が最も注目しているバックアップテクノロジー

このデジタル時代においても引き続き、クラウドストレージとクラウドベースのリカバリは重視されます。企業のクラウド移行が進むにつれ、低コストのストレージにバックアップデータを保管するとともに、テープへの依存を減らすことが、優先課題の上位に置かれることが多くなっています。

お客様がデータストレージと管理手法を多様化している例も頻繁に目にするようになりました。そうしたプラットフォーム上でホストされたアプリケーションは管理が容易ですが、データは元来分散しやすいため、保護は非常に難しくなります。

優れた予測可能性、パフォーマンス、拡張性を備えた簡素な、ハイパーコンバージド/パブリッククラウド/SaaSのプラットフォームといったソリューションに対する企業の関心が高まっています。そうした状況の中、企業は今後も、データ管理のアプローチの多様化や、包括的なデータ管理のための適切なプラットフォームの確保に努めていきます。あらゆるインフラを一元化したビューを提供し、プロバイダーとテクノロジーの間の移行と復旧を容易にするプラットフォームが求められています。

2017.03.31 by 代表取締役社長 俵 雄一

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バックアップテクノロジーの進化について

バックアップテクノロジーは現在、企業が既存のITインフラを刷新する際の最初の検討事項となっています。データの重要性が増し、アプリケーションとリカバリの要件も厳しくなっていることから、バックアップテクノロジーは全体的なデータマネジメント戦略において不可欠な要素となりつつあります。

企業は、バックアップインフラの近代化においてますますソフトウェアを活用するようになっています。特にアジアではこの10年でそうした傾向が続いており、アプライアンス主導型のバックアップ手法が求められています。クラウドへの移行に伴い、企業は継続して自由で柔軟なソリューションの選択を望んでいます。接続するだけでバックアップするよう設計されたサポート済みAPIを備えたマシンに組み込み、稼働できるエンタープライズツールの開発、その結果、アプリケーションツールとハイパーバイザーに組み込まれたその他のプロセスの開発が増えているのも、当然のことといえるでしょう。

リアルタイムのデータ保護

業界が透明性の高い高速データ保護ソリューションに移行するにつれて、ビジネスリーダーたちは、スケジュールベースではなくリアルタイムで簡単にデータ変更をキャプチャできるソリューションを求めています。企業が常にあらゆるファイルのあらゆるバージョンを復旧できるような、信頼性の高いリアルタイムの保護を実現するには、ネットワークの負荷を最小限に抑えることが非常に重要となります。

Commvaultは、このような戦略を実行しています。例えば、ブロックレベルのバックアップでは、スナップショットテクノロジーを効率に優れたブロックストレージメカニズムと統合し、バックアップの高速化を図っています。スナップショットは数秒で完了するため、頻繁なブロックレベルのバックアップが可能です。つまり、災害発生時にいっそう柔軟なアイテム単位のリカバリポイントを置くことで、RPO(復旧時点目標)を改善できます。

クラウド/物理的なバックアップ手法

Commvaultはお客様に対し、保管場所がオンプレミスかクラウドかを問わず、すべての保管データの単一ビューを提供する、自動化された統合データ保護アプローチの採用を推奨しています。セキュリティ要件はお客様ごとに異なるため、オンプレミスや、より適切なプラットフォームに戻る経路の確保が必要不可欠です。これによって企業は、ベンダーに依存しない柔軟性のあるソリューションを採用し、異なるクラウドプロバイダーやハイパーバイザーの間でデータを移行できるようになります。将来的なインフラを考えた場合、これは便利なソリューションといえます。

「インスタントリカバリ」技術は、企業が損失を減らし、データセキュリティの欠落をリアルタイムで補完できるようにするディザスタリカバリ手法です。データストレージをめぐる状況の変化に伴い、データベースなどのリソースの生成や、それらのリソースを保護する仮想マシンの生成を自動的に検知できる自動エンジンへの移行が進んでいます。直近のバックアップへのデータ復旧が可能なライブリカバリツールもありますが、2次ストレージシステムは企業のセキュリティ要件とビジネスプロセスに依存しています。しかしながら、Commvaultはバックアップを全体的に捉え、堅牢なデータマネジメント戦略の一環として、包括的なデータマネジメント保護ソリューションを推奨しています。

2017.03.31 by セールス エンジニアリング ディレクター 松崎 純