Commvault v11 Service Pack 14 新機能概要
2018年12月15日にリリースしたCommvault v11 Service Pack 14 (SP14) の新機能概要を、下記にてご紹介させていただきます。対応要件等の各機能の詳細は、こちらから ご確認ください。
デプロイメント
- macOS Mojaveの64ビット プロセッサに対応 - Commvaultソフトウェアは、macOS Mojaveの64ビット プロセッサに対応しました。
メディア管理
- コマンド センターでHyperScaleストレージ プールの設定がHTMLベースのコンフィグレーションで可能に - DHCP環境でHyperScaleストレージ プールを設定する際、新しいHTMLベースのコンフィグレーションが使用できるようになりました。このセットアップ方法では、アプライアンスの構成に必要なすべての情報を事前に収集し、各ノードをセットアップするためにこの情報を使用します。
バックアップ エージェント
- コマンド センターでActive Directoryアプリケーションに対応 - コマンド センターを使用して、個々のActive Directoryオブジェクトとそれらの属性をバックアップ/リストアすることができます。Active Directoryアプリケーションは、Windowsファイル エージェントと共に、LDS/ADAMオブジェクトと属性を含めたドメイン コントローラーとオブジェクトの完全なデータ保護を可能にします。
- PostgreSQLのボリューム バックアップのブロックレベルのリストア - テープまたはディスク メディア上のバックアップ コピーからリストアするボリュームをブラウズし選択することができます。マルチ ストリーム リストアで、リストア オペレーションを高速に完了することができます。
- Apache HBaseデータベースのバックアップをサポート - Hadoopエージェントを使用して、HBaseデータベースのバックアップ オペレーションを実行可能です。Commvaultソフトウェアは、シングル エントリー ポイントでHBaseのすべてのデータベースとテーブルをバックアップすることを可能にします。
- MySQLスタンバイ サーバーからのデータ リストア - MySQLブロックレベル リストア オペレーションまたはMySQL IntelliSnapリストア オペレーションを使って、マスター サーバーとスタンバイ サーバーへデータをリストアすることができます。本リストア オペレーションは、Linuxサーバーでのみ行えます。
- コマンド センターでOracle RACデータベースをサポート - コマンド センターからOracle RACデータベースのバックアップとリストア オペレーションを構成し、実行することができます。Oracle RACデータベースを追加する際、サーバー プランをインスタンスまたはデータベースに関連付けることができます。Commvaultソフトウェアは、このプランに関連付けられたスケジュールとバックアップ オペレーション タイプを使用することで、自動的にバックアップ オペレーションを実行します。
- コマンド センターにおけるSQL Serverソリューションの機能強化 - コマンド センターで新しいSQL Serverソリューションを使用し、Microsoft SQL Serverデータベースのバックアップとリストアが行えます。ユーザー エクスペリエンスが合理化され、ユーザーがCommCell環境内のデータベース、インスタンス、インスタント クローンをすべて検索できるようになりました。各データベースに関連するより多くの情報 (リカバリ モデル、サイズ、最も古いバックアップ時間、最新のバックアップ時間など) がこのソリューションでは表示されます。ユーザーは特定のリストア シナリオを選択することができます (in-place、out-of-place、ディスクへのリストアなど)。
- Cassandraコミット ログのバックアップとリストア オペレーションのサポート - Cassandraコミット ログのバックアップとリストア オペレーションを実行することができます。これらのバックアップを使って、後でポイントインリカバリ オペレーションを実行することが可能です。
- セットアップ要件 - コミット ログを保護するには、以下のソフトウェアが必要です。
- Cassandra 3.0以降
- Cassandra クライアントはCommvault Service Pack 12以降
- セットアップ要件 - コミット ログを保護するには、以下のソフトウェアが必要です。
スナップショット管理
- Cisco HyperFlexストレージ アレイをIntelliSnapでサポート - Cisco HyperFlexストレージでIntelliSnapが使用できるようになりました。VMwareエージェントでご利用いただけます。
- SAP OracleとSAP HANAをMicrosoft Azureスナップショット エンジンでサポート - CommvaultでAzure Cloud ネイティブのスナップショットを使って、SAP OracleとSAP HANAデータベースをバックアップとリストアすることができます。下記のIntelliSnapオペレーションを実行することが可能です。
- サポートしているすべてのデバイス タイプとデータ タイプを使ったIntelliSnapバックアップ オペレーション
- IntelliSnapのリストア オペレーションとリバート オペレーション
- プロキシ サーバーを使った/使わないオフライン バックアップ コピー オペレーション
- Azure VMから新しいAzure VMへのベアメタル セットアップでのデータベース コピー リストア オペレーション
- サードパーティーのコマンドライン バックアップ オペレーションとリストア オペレーション
レポート
- コマンド センターのダッシュボード - コマンド センターのダッシュボードは、VM、ラップトップ、ユーザーなど組織内のすべてのエンティティから集められた最もクリティカルな情報のプレビュー表示をします。
ダッシュボードはハイレベルなCommCellの健全性とパフォーマンスの監視に使用できます。コマンド センターのタイルは、バックアップの成功、ストレージの利用率、データのリカバリ目標を満たしているかどうかなどの情報を表示します。ダッシュボード上の多くのタイルはそれを開くことでより詳細なレポートを表示し、統計の分析や潜在的な問題の解決に利用することができます。
ダッシュボードは、特定のタイプのCommvaultユーザーを対象としています。例えば、CommCellアドミニストレーター、MSP (Managed Service Provider) アドミニストレーター、テナント アドミニストレーター、MSPユーザー、Commvault HyperScale Applianceユーザーなどです。
Commvaultアプライアンス
- 新しいCommvault HyperScale Appliance HS 3300モデルのリリース - Commvault HyperScale Appliance のHS 3300モデルをリースしました。プロセッサを高速化し、メモリーとHDDを増加しています。
ソリューション
- アプリケーション データ ソースのガバナンスをサポート - データ ソースの種類を自分のプロジェクトに追加することができます。データ ソースをプロジェクトへ追加すると、PII (個人を特定できる情報) 検出し始めます。下記のデータ ソースをサポートしています:
- データベース: Microsoft SQL ServerとOracle
- Exchange
- Gmail
- Google Drive
- OneDrive
- SharePoint
ディザスタ リカバリ
- High Availability CommServe Hostを使用した新しいCommServe Recovery - High Availability CommServe Hostを使ってCommServe Recoveryを完全に再設計しました。これにより、災害が発生した場合は、スタンバイのCommServeホストへすばやくフェイルオーバーすることができます。