Commvault v11 Service Pack 16 新機能概要

2019年6月15日にリリースしたCommvault v11 Service Pack 16 (SP16) の新機能概要を、下記にてご紹介させていただきます。対応要件等の各機能の詳細は、こちらから ご確認ください。

デプロイメント 

  • Microsoft SQL Server 2016 Standardエディション - Commvault サーバー パッケージのインストール時、Microsoft SQL Server 2016 Standard エディションが使用されるようになりました。Service Pack 15以前は、インストール時使用していたバージョンはMicrosoft SQL Server 2014 Standardエディションでした。
  • アプリケーション シード パッケージ - 複数のコンピューターに異なるエージェントやコンフィグレーションをデプロイする際に便利なアプリケーション シード パッケージを作成することができます。
    アプリケーション シード パッケージは、Commvaultソフトウェアをインストールするための一連のファイルセットで構成されており、マシンのローカルにインストール メディアを必要とすることなく、Commvaultの追加機能をインストールすることが可能です。代わりに、追加の機能に必要なペイロードを引き出すためにCommServeソフトウェア キャッシュを使用することができます。
  • Application Manager Node を使った拡張性の向上 - ご利用の環境の拡張性を上げるため、別のクライアントにApplication Manager Node パッケージをインストールすることで、Application ManagerサービスをCommServeコンピューターから別のマシンへ移動することができます。その後、コンピューター グループを構成し、CommServe コンピューターの代わりにApplication Manager NodeクライアントをApplication Managerサービス ホストとして使用することができます。
  • API Explorerを使ったCommvault API のテストと相互動作 - API ExplorerはWeb Console内のアプリケーションで、最新のCommvault RESTful APIを視覚化し、動作することができます。
    Commvaultの最新のRESTful APIは、Swagger 2.0仕様に従っています。つまり、Swagger UIと互換性があります。Swagger UIは、Commvault API Explorerをパワフルにするオープン ソース フレームワークで、エンドユーザーが最新のCommvault RESTful APIを視覚化し利用することを容易にします。ユーザーは、API ExplorerからREST APIリクエストを実行し、Web Consoleから直接CommCell環境のレスポンス見ることができます。
  • Command Centerの汎用LDAPドメイン コントローラと属性フィルタ - Command Center からCommCell環境にあらゆるLDAPベースのドメイン コントローラを追加することができます。また、CommCell環境のドメイン コントローラ オブジェクトとして、ご使用のLDAPドメイン コントローラのオブジェクトのサブセットを追加することも可能です。例えば、同じActive Directoryの異なる2つの組織を、Command Center内で別のエンティティとして追加することができます。これにより、異なる会社を関連付けることができます。

CommCell管理

  • JARファイルを使ったCommCell Console の開始 - WEBベースのCommCell ConsoleつまりJava Web Startアプリケーションを使用する代わりに、JARファイルを使用しているコンピューターからリモートでCommCell Consoleにアクセスすることができます。入力したCommCell情報を記憶するように設定し、次からは自動的にアクセスすることが可能です。以前にアクセスしたCommCell環境のリストからCommCellを選択することも可能です。
  • CAS認証を使ったIdentity Providersのシングル サインオン - CAS (Central Authentication Service) プロトコルを使用しているサポート済WEBアプリケーションをCommvaultと連携し、CommvaultのWEBアプリケーションへシングル サインオン (SSO) でアクセスすることを可能にします。
    CASは、サードパーティーWEBアプリケーション (Huawei FusionCloudなど) で使用されるシングル サインオン用のプロトコルです。CAS認証でSSOを設定すれば、ユーザーはHuawei FusionCloudにログインし、再度ログインすることなくCommvaultのWEBアプリケーションにアクセスすることができます。
  • 会社ごとにバックアップ 操作ウィンドウの設定 - テナントのアドミニストレータとサービス プロバイダーは、操作ウィンドウのルールを会社ごとに定義し、一日のある特定の時間にバックアップ オペレーションを実行させないようにすることができます。
    操作ウィンドウを設定すると、操作ウィンドウパラメーター内で開始するオペレーションは、(保留 ステータスではなく) キューのステータスへ入ります。操作ウィンドウが終了すると、キューに入っているオペレーションが自動で再開されます。

メディア管理

  • メディアが壊れた場合、Start Over操作を使って次のバックアップ ジョブをフル バックアップ ジョブとして実行する - メディアが壊れた場合、関連するストレージ ポリシーにStart Over操作を実行することができます。Start Over操作は自動的に次のバックアップ ジョブを、すべてのサブクライアントをフル バックアップするようジョブを変更し、サブクライアント レベルでデータのエージングを無効にします。
    フル バックアップ ジョブが完了すると、Commvaultソフトウェアは自動的にサブクライアント レベルでのデータ エージングを有効にします。

データ管理

  • Command Center のVault Tracker - Vault Trackerは、テープ ライブラリからエクスポートされオフサイトに保管されているメディアを管理しトラッキングする機能です。本機能が、Command Centerで使用できるようになりました。
  • 重複排除プルーニング パフォーマンスのアラート - Dedupe Pruning Performanceアラートを設定できるようになりました。本アラートは、以下の2項目についてシステムがDDBデータ プルーニングの動作に異常を検出すると生成されます。
    • 削除対象のCommServeジョブ レコード
    • DDBでプルーニング可能なブロック数

バックアップ エージェント

  • PSTインジェスト - ユーザー メールボックス サブクライアントとジャーナル メールボックス サブクライアントにPSTインジェスト機能を使用することで、ネットワーク共有で利用可能な個人用フォルダーのバックアップとリストアの課題に応えることができます。
  • Exchange Mailbox を使用しているメッセージの削除 - 削除機能により、アドミン ユーザーがバックアップしたデータを永久に削除することを可能にします。
    以下の方法で、セカンダリー ストレージからバックアップしたメッセージを削除することができます:
    • Command Centerから
    • Web Consoleから
  • Command CenterでOffice 365ソリューションを使って、Exchange Online、SharePoint Online、OneDrive for Businessを管理する - Office 365ソリューションを使って、Exchange Online、SharePoint Online、OneDrive for Businessのデータをバックアップ/リストアすることができます。
  • Exchange Mailboxにメッセージ削除時間をベースにリテンションを設定する - Microsoft Exchange Onlineの場合、新しい保持 ポリシーを作成する際、メッセージを削除された時間に基づいてメッセージを保持するデフォルト時間を決める削除時間ベースの保持オプションを使用することができます。
    このオプションは、バックアップに対する保持ポリシーを作成する際使用します。このオプションはExchange Onlineでのみ利用可能です。
  • ACLを使った3DFS共有のデータへのユーザー アクセスの制限 - システム アドミニストレータは、ACL (Access Control Lists) を使用して、3DFS共有のファイルとフォルダーへのユーザーのアクセスを制限することができます。下記のバージョンのACLを使用することができます:
    • NTFS
    • NFS v4
  • Microsoft Outlook 2019をOutlook Add-InとOutlook Add-In with ContentStore and Edge Attachment Storeと使用 - Commvaultソフトウェアは、Outlook Add-InとOutlook Add-In with ContentStore and Edge Attachment StoreでMicrosoft Outlook 2019に対応しています。
  • Exchange Mailbox Agent用のContentStore Mail Server (IMAP) - Exchange Mailbox AgentにContentStore Mail Server (IMAP)を設定することで、エンドユーザーがIMAPクライアントをサポートするモバイル デバイスで、バックアップまたはアーカイブされた自分のメールボックス メッセージにアクセスすることを可能にします。
  • WindowsとUNIX File System Agentのコンテント インデクシング ポリシー - コンテント インデクシング ソリューションは、複数のプロキシ サーバーを使用して、バックアップしたデータを読み込み、特定セットのルールとフィルタをベースにファイルにコンテント インデックスを作成します。
    サブクライアント レベルで、ファイル システム データのコンテント インデクシングを設定することができます。
  • Exchangeパブリック フォルダーのバックアップとリストア - Exchange Mailbox Agent を使ってMicrosoft Exchangeパブリック フォルダーをバックアップ/リストアすることができます。
    すべてのパブリック フォルダー グループを有効にし、それからExchangeアーカイブ、クリーンナップ、そのグループへの保持 ポリシーを割り当てる必要があります。
    ユーザー メールボックス サブクライアント レベルで、すべてのパブリック フォルダーのデータをブラウズできます。またすべての環境でアーカイブ、リストア、保持、コンテント インデクシングを実行することができます。
  • PostgreSQL Serverのディスクへのリストア (アプリケーション フリー リストア) - リストア先のコンピューターにPostgreSQL Agentをインストールしていなくても、PostgreSQLデータとトランザクション ログを直接ディスクへリストアすることができます。ディスクへのリストアは下記のシナリオでご使用いただけます。
    • ディザスタ リカバリ用にPostgreSQLサーバーのデータをリストアすること。
    • PostgreSQLスタンバイ レプリケーションのセットアップで不足しているトランザクション ログをリストアすること。
    • 多重化されたデータを同じメディア上にリストアすること。すべてのインターリーブされたバックアップ ジョブを並行してリストアできるよう、異なるバックアップ ジョブからのデータが、そのクライアントに渡されます。

仮想化

  • Oracle VMからAzureへの仮想マシンの変換 (クロスハイパーバイザー リストア) - Oracle VMのバックアップから仮想マシンをリストアする際、そのVMをAzure Resource Managerへコンバートすることができます。
    この機能を使って、Azureへワークロードを移行したり、Oracle VMのデプロイメントが利用できない時はAzure内でVMをリストアしたりすることができます。
    本オプションはCommand CenterまたはCommCell Consoleからご使用いただけます。
  • Nutanix AHVからAzureへの仮想マシンの変換 (クロスハイパーバイザー リストア) - Nutanix AHVのバックアップから仮想マシンをリストアする際、そのVMをAzure Resource Managerへコンバートすることができます。
    この機能を使って、Azureへワークロードを移行したり、Nutanix AHVのデプロイメント利用できない時はAzure内でVMをリストアしたりすることができます。
    本オプションはCommand CenterまたはCommCell Consoleからご使用いただけます。
  • Azure仮想マシンでアプリケーションアウェア バックアップを実行する - Commvaultソフトウェアを使うと、Microsoft Azure Resource Manager下で稼働し、以下のアプリケーションをホスティングする仮想マシンで、アプリケーションアウェア バックアップ オペレーションを実行することができます。
    • Active Directory
    • Microsoft Exchange
    • Microsoft SharePoint
    • Microsoft SQL Server
    • MySQL
    • Oracle database for Windows

この機能は、ストリーミング バックアップとIntelliSnapバックアップの両方でサポートされています。CommCell ConsoleまたはCommand CenterからMicrosoft Azureを使用し、アプリケーションアウェア バックアップを実行することができます。対応可能なエージェントは、下記の通りです。

    • Applicable Agents
    • Active Directory Agent
    • Exchange Database Agent
    • Microsoft SharePoint Agent
    • Microsoft SQL Server Agent
    • MySQL Agent
    • Oracle Agent
    • Virtual Server Agent for Microsoft Azure
  • Virtual Server Agentで増分バックアップと合成フルバックアップの同時実行 - Virtual Server Agentで、同じサブクライアント上で合成ブル バックアップを実行中に増分バックアップを実行することができます。
  • VMwareのバックアップ/リストア オペレーションでのNASトランスポート モードの使用 - NAS (Network Attached Storage) トランスポート モードは、プロキシ コンピューターがネットワーク ファイル サーバーから直接データを読み込むことを可能にします。ESXホストを経由したり、LANにデータを転送したりする必要はありません。
    NASトランスポート モードは、以下のオペレーションで使用することができます。
    • ストリーミング バックアップ オペレーション
    • バックアップコピー オペレーション
    • フルVMリストア オペレーション
  • AzureからAmazonへのVM変換 - バックアップからAzure仮想マシンをリストアする際、その仮想マシンを、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンスとして、または、Virtual Private Cloud (VPC) の一部であるAmazon Web Services (AWS) インスタンスとしてリストアすることができます。
    この変換は、ストリーミング バックアップ、バックアップ コピー、オークス コピーから実行することができます。

スナップショット管理

  • NetAppストレージ アレイのMetroCluster構成 - CommvaultソフトウェアとNetAppストレージ アレイで、MetroClusterパートナーを設定することができます。MetroCluster構成でスイッチオーバーすると、バックアップ オペレーションがそのMetroClusterパートナーからシームレスに動作します。

主な機能:
スイッチオーバーとスイッチバックが発生すると、IntelliSnapオペレーション、OCUM (OnCommand Unified Manager) 機能を使ったNetApp Replication、NetApp Open Replication機能がシームレスに動作します。

  • クローンすることができないアレイからのSQLデータベースのクローン - iSCSIサーバーを使用してクローンすることができないアレイから、SQLデータベースをクローンすることができます。テスト環境用にフルIntelliSnapバックアップまたはブロックレベル バックアップを使って、SQLデータベースのコピーを作成することができます。
  • 物理RDMディスクとしてスナップショットのマウント - 物理RDM (pRDM: physical raw device mapping) のサポートで、専用のFC (Fibre Channel) アダプターを持たないVMにも直接スナップショットをマウントすることができます。FCアダプターを持つ物理マウント プロキシを用意する必要がなくなります。
  • アプリケーションアウェアのバックアップのスナップショットからOracleクローンの作成 - Oracle アプリケーションを実行するVMware仮想マシンのアプリケーションアウェアのバックアップから作成されたスナップショットを使って、Oracleデータベースをクローンすることができます。
    クローンを作成する際、予約期間を指定する必要があります。予約期間が切れると、システムは自動でクローン データベース用のリソースを解放します。

主な機能:

Oracleデータベースのクローンは、以下のシナリオでご使用いただけます。

    • 短時間で大きいデータベースを複製
    • テスト環境の作成
    • 本番環境のリソースを集中的に使用することなく、迅速なデータの取り出し
    • 本番サーバー側での負荷の軽減

Edgeエンドポイント ソリューション

  • Edge DriveにCloud Index Serverの使用 - Edge Driveの設定にCloud Index Serverを使用することができます。
    Cloud Index Serverは拡張性があり、Index Serverデータの耐障害性と高可用性を提供します。
  • Edge Monitorアプリケーションの改善 - Windows用のEdge Monitorアプリケーションは、ユーザー インターフェース改善のためWindowsネイティブのアプリケーション設計を採用しています。

レポート

  • Cloud Services Portalの ”会社” で複数のCommCell環境を管理 - CommCellアドミニストレータは、複数のCommCell環境を会社と呼ばれる論理グループに集めることで、Cloud Services Portalで複数のCommCell環境を管理することができます。
    CommCellアドミニストレータは、会社のページを見て、ひとつまたは複数のCommCell環境をひとつの新しい会社へグルーピングすることで、追加の傘下の会社を作成することができます。
    この機能は、主に、MSP (Managed Service Provider) とCASP (Commvault Authorized Support Partner) 環境のアドミニストレータの利用をターゲットとしています。主な機能は下記の通りです。
    • 会社によるCommCell環境のグループ化
    • 会社情報へのユーザー アクセスの管理
    • 会社 ダッシュボード上の重要な情報の閲覧

ソリューション

  • バックアップ セット レベルで、CIFS、SMB、NFS共有としてファイル システム バックアップのエクスポート - バックアップ セットのすべてのデータにアクセスするため、ファイル システム バックアップをバックアップ セット レベルで、CIFS、SMB、NFS共有としてエクスポートすることができます。
  • ガバナンス アプリケーションでのデータベースのサポート強化 - TDE (Transparent Data Encryption) 暗号を使用しているMicrosoft SQL ServerデータベースとOracleデータベースで、機密データ分析を実行することができます。TDEで暗号化されたPII (個人を特定できる情報) の検出を開始するには、データ ソースとしてMicrosoft SQL ServerデータベースまたはOracleデータベースをプロジェクトへ追加します。
    Oracleウォレットを使って、Oracle データベース データ ソースに資格証明を提供することができます。

ツールとユーティリティー

  • App Studioを使ったカスタム アプリケーションの作成 - App Studioは、Command Centerでカスタム アプリケーションを作成するために開発者が使用することができるローコード ツールです。
    集中管理でデータを収集、トラッキングし、手動のタスクを自動化するアプリケーションをビルドすることができます。あなたとあなたの同僚はこれらのカスタム アプリケーションを使って情報を共有し、より効率的にコラボレーションすることができます。主な機能は下記の通りです。
    • Command Centerで使用できるカスタム アプリケーションの作成
    • リンク、ボタン、フォーム、レポートなど、アクショナブル エレメントの含有
    • ユーザーとの対話処理をガイドするためのデータ テーブルやフォームを使用したビジネス ロジックの組み込み
  • Performance Analysisツールでバックアップ ジョブに関するパフォーマンスの問題を分析 - Performance Analysisツールを使用すると、バックアップ ジョブ上のパフォーマンスの問題を分析するのに役立ちます。このツールは、ジョブに関するボトルネックとその他の問題を特定するログ ファイル レポートを提供することができます。