Commvault v11 Service Pack 17 新機能概要

2019年9月15日にリリースしたCommvault v11 Service Pack 17 (SP17) の新機能概要を、下記にてご紹介させていただきます。対応要件等の各機能の詳細は、こちらから ご確認ください。

デプロイメント 

  • CommvaultのService PackまたはHotfixアップデートのインストール時、Windows OSとMicrosoft SQL Serverのアップデートをインストール- CommvaultのService PackまたはHotfix のアップデートをインストールする際、アプライアンス、CommServeサーバー、Webサーバー、MediaAgentクライアント上のWindows OS (Windows Server 2016 Version 1607) とMicrosoft SQL Server (Microsoft SQL Server 2014) のアップデートをインストールすることができます。

CommCell管理 

  • 事前に定義したネットワーク トポロジーを使用してネットワーク ゲートウェイのカスケード接続を設定 - 事前に定義したネットワーク トポロジーを使用してネットワーク ゲートウェイのカスケード接続を設定するこすることができます。このトポロジーでは、2つのクライアント グループが、お互いのネットワーク ゲートウェイと通信できるようそれぞれ設定します。そして各ネットワーク ゲートウェイがお互いに通信し、2つのクライアント グループ間でネゴシエーションを行います。これはサービス プロバイダーのマルチテナント環境でよく使用される設定方法です。
  • CommCellコンソールからのモジュールに対するログ ファイル設定の構成- CommServeレベル、クライアント コンピューター グループ レベル、エージェント レベル、またはMediaAgentレベルで、個々のCommvaultソフトウェア モジュールに対するログ ファイル設定を構成することができます。
  • Download Centerへのパブリック アクセスの設定 - ユーザーがログオンしなくてもDownload Centerにアクセスし、Download Centerからファイルをダウンロードすることを可能にします。
  • ライセンス サマリ レポートにおける Operating Instances (OI) と Virtual Operating Instances (VOI) の確認 – ライセンス サマリ レポートで、OIライセンスとVOI (仮想マシン) ライセンスの両方の利用状況を確認することができます。Commvault Complete OI Licensesの表では、購入し、使用しているライセンスの数を表示します。Operating Instancesビューまたは、Virtual Operating Instances (仮想マシン) ビューでは、各クライアント コンピューターまたは仮想マシンの情報を確認することができます。
    VOI (仮想マシン) とOIの両方の環境で、Commvaultソフトウェアはライセンス余剰状態が発生する前に、余っているOIライセンスをVOI (仮想マシン) ライセンスの余剰へ充当します。

サーバーとMediaAgent 

  • システム ログを転送するための Syslogサーバーの設定-システム ログ (アラート、監査証跡、イベント) をサーバーへ転送できるようSyslogサーバーを設定することができます。また、REST APIを使って、Syslogサーバーを作成し、Syslogサーバー情報を確認することも可能です。
  • サーバー レベルでのジョブ開始時間の設定 - サーバー レベルでジョブ開始時間を設定することができます。Commvaultソフトウェアは、ジョブ開始時間にかかわらず、バックアップ ウィンドウの設定を優先します。そして、RPO (目標復旧時点) 設定をベースに、プラン レベルと関連するサブクライアントの直近の成功バックアップ ジョブで次のジョブを実行します。
  • 重複排除パフォーマンスの改善のための重複排除データベースのスケールアウト機能を使用 - ストレージ ポリシーのコピーを作成する際、重複排除データベースのスケールアウト機能を使用すれば、3つの異なるデータ タイプ (仮想マシン、データベース、ファイル システム エージェント) に対し、別々の重複排除データベースを作成することができます。
    スケールアウト機能は、重複排除の効率を高めます。似ているデータ タイプは、似ていないデータ タイプより効率的に重複排除できるからです。
    またCommvaultソフトウェアは、重複排除データベースのパーティションが配置されたディスクの空きスペースがしきい値に達したか、もしくは QI 時間がしきい値を超えた場合に、自動的に新しい重複排除データベースを作成します。
  • ディスク ストレージ ライブラリとクラウド ストレージ ライブラリの資格情報を管理するための Credentials Manager の使用 - Credentials Managerを使用すると、Windows やクラウドなどの資格情報を保存しておくことができます。これにより、Command Centerにログオンしたり、ディスク ストレージ ライブラリやクラウド ストレージライブラリをセットアップしたりするたびに、資格情報を手動で入力する必要がなくなり、保存した資格情報を選択するだけで操作が行えるようになります。
    Credentials Managerは以下のメリットを提供します。
    • 資格情報を1か所に保存し、どこからでもその情報を使用することができます。
    • 資格情報を開示することなく、他のユーザーとその情報を共有することができます。
    • パスワードは CommServe固有の暗号化キー、パスフレーズ、または外部キー管理サーバーから提供されたキーを使ってパスワードを暗号化することができます。

バックアップ エージェント 

  • 暗号化されたAmazon EC2 および Amazon RDSインスタンスのスナップショット コピーに対する IAMロールベースの認証 - 暗号化されたAmazon RDSインスタンスのスナップショット レプリケーションを実行する際に、IAMロールを設定したAmazon EC2インスタンスを使用することができます。
    以前は、暗号化されたAmazon RDSインスタンスのスナップショット レプリケーションを実行するには、AWSシークレット キーとアクセス キーを使用する必要がありました。
  • ワークフローを使ったHiveデータ ウェアハウス アプリケーション データのバックアップ/リストア -ワークフローを使って、Hiveデータ ウェアハウス アプリケーションのデータをバックアップ/リストアすることができます。
  • 1-Touch for Linuxを使ったソフトウェアRAIDデバイスを含むコンピューターのベア メタル リカバリの実行 - サポートしているRed Hat Enterprise Linux、SuSE Linux、Ubuntu OSバージョンで1-Touch for Linuxを使って、ソフトウェアRAIDデバイスを含むコンピューターのベア メタル リカバリを実行することができます。
  • Command Centerにおける Splunkクラスタの保護 - Command Centerを使ってSplunkインデックス ファイルのバックアップ/リカバリを行うことができます。Command Centerをセルフサービス ポータルとして使用し、下記タスクの実行が可能です:
    • サーバー、ストレージ、バックアップをするためのサブクライアントの構成がすばやくに行えます。
    • Splunkインデックス ファイルのバックアップが、即時またはスケジュール ベースで行えます。
    • Splunkインデックス ファイルを、直近の時間へまたはある特定の時間へリストアすることができます。
    • ジョブ、イベント、アラートの監視
  • Exchange Mailbox Agent用ContentStore Mail Server (IMAP) - Exchange Mailbox Agent用にContentStore Mail Server (IMAP) を設定し、エンドユーザーに対してバックアップまたはアーカイブされたメールボックスのメッセージへの IMAP クライアント機能をサポートするモバイル デバイスからアクセスを可能にします。
  • Nutanix Files共有用の最適化スキャンとマルチノード バックアップ - 複数のデータ アクセス ノードから実行される分散バックアップを使って、Nutanix Files共有 (CIFSまたはNFS) をバックアップすることができます。必要に応じて、Nutanix Filesデータをin-placeまたはout-of-placeでリカバリすることができます。
    スキャン時間の最適化のためNutanix Files の Change File Tracking (CFT) APIを統合することで、増分バックアップ ウィンドウの短縮を実現しました。
  • Command CenterからのOracleデータベースのLive Syncレプリケーション - Live Sync機能を使用して、Oracleデータベースのバックアップからデータベースの同期コピーへ増分レプリケーションを行うことができます。Live Syncオペレーションは、直近の同期ポイント以降のソース データベースのバックアップからの変更分を継続的に適用します。Live Syncには下記の機能が含まれます:
    • Live Syncのスケジュールを作成したら、自動でレプリケーション オペレーションを開始します。
    • Live Sync 用のコピー優先順位を設定している場合、AUXコピー ジョブを完了したら、自動でレプリケーション オペレーションを開始します。
    • リモートのディザスタ リカバリ (DR) サイトへバックアップ データを重複排除したままコピーすることでWANトラフィックを最小限に抑えます。その後Live SyncがDRサイトで実行されます。
    • ソース データベースの代わりにバックアップ データを使用してレプリケーションを行うことで、本番システムのCPUとI/Oへの影響を最小限に抑えます。
  • Azure SQL Database マネージド インスタンスのバックアップとリストア - オンプレミスの SQL Server からAzure SQL Database マネージド インスタンスへ、SQLデータベースを移行することができます。移行は、オンプレミスのSQLデータベースをバックアップし、それからAzure SQL Database マネージド インスタンスへリストアすることで行えます。データベースを移行した後、フルバックアップ オペレーションを実行しAzureクラウドのAzure SQL Database マネージド インスタンスのバックアップを行なうことができます。Azureクラウドから同じAzureクラウド インスタンスへ、または別のAzureクラウド インスタンスへAzure SQL Database マネージド インスタンスをリストアすることができます。
  • ワークフローを使ったOracleデータベースのクロスプラットフォーム マイグレーション - Unix to Linux Oracle Migration Workflowというワークフローを使って、本番アプリケーションへの影響を最小限に抑えながら、OracleデータベースをAIXまたはSolaris OSからLinux OSへ移行することができます。
  • Cassandraデータベースのステージング フリー リカバリ - ステージング サイトへデータをリストアすることなく、Cassandraデータベースをリカバリすることができます。ステージング フリー リカバリ プロセスにはCommvault 3DFSソリューションを使用し、バックアップ データをネットワーク共有としてエクスポートします。そして、その共有からCassandraクラスタへデータをリカバリします。
    ステージング フリー リカバリ プロセスには下記の機能が含まれます:
    • データをステージングする必要がないので、リカバリ プロセスを高速にできます。
    • リカバリ プロセスが自動でCassandraバルク ローダー (sstableloader) を起動し、データベースへデータをロードします。
  • 機密情報保護のためのSalesforceサンドボックス データ マスキング機能 - 本番データをサンドボックスへリストアする際、Salesforceデータ マスキングを使用し機密情報を変更することができます。この機能は、開発やテスト目的でサンドボックスにデータを追加したり、リフレッシュしたりする際に役に立ちます。データ マスキングにより、機密情報を見せることなく実際の本番データを利用することが可能になります。
    Commvaultソフトウェアからリストア オペレーションを実行する際、データ マスキング ポリシーを適用することができます。データ マスキングを伴うリストア操作は、クロスインスタンス リストアにする必要があります。

仮想化

  • Oracle Cloud Infrastructureのレプリケーション - Live Syncを使ってOracle Cloud Infrastructureで稼働しているインスタンスをレプリケートすることができます。プライマリ サイトから複製先サイトへインスタンスをレプリケートします。複製先サイトは、同じリージョンでも、異なるリージョンでもどちらでも選択可能です。プライマリ サイトと複製先サイトのどちらもOracle Cloud Infrastructureのリージョンである必要があります。
    Command Centerを使ってレプリケーションの実行が可能です。主な特徴は下記の通りです。
    • ストリーミング バックアップからのレプリケーション
    • 計画的/計画外フェイルオーバー
    • フェイルオーバーの取り消し
  • Microsoft Azureにおける LinuxインスタンスをVirtual Server Agent プロキシーとして構成 - LinuxインスタンスをMicrosoft Azure用Virtual Server Agent (VSA) として動作するよう設定することができます。Microsoft Azure仮想マシンのバックアップ/リストア用にLinuxプロキシーを使用し、下記のオペレーションを行うことが可能です。
    • ストリーミング バックアップ
    • IntelliSnapバックアップ
    • 仮想マシンのフル リストア
    • ゲスト ファイルとフォルダのリストア (ストリーミング バックアップとバックアップ コピー ジョブのみ)
    • アタッチ ディスク リストア
  • Google Cloud Platformにおける、LinuxインスタンスをVirtual Server Agent プロキシーとして構成 - LinuxインスタンスをGoogle Cloud Platform用Virtual Server Agent (VSA) として動作するよう設定することができます。Google Cloud Platformインスタンスのバックアップ/リストア用にLinuxプロキシーを使用し、下記のオペレーションを行うことが可能です。
    • ストリーミング バックアップ
    • 仮想マシンのフルリストア
    • ゲスト ファイルとフォルダのリストア
  • AzureからVMwareへの仮想マシンの変換 - Azure Resource Manager仮想マシンをバックアップからリストアする際、VMware VMとして仮想マシンをリストアすることができます。ストリーミング バックアップまたはIntelliSnapバックアップ コピーから変換を実行できます。
    本機能はCommand CenterまたはCommcell Consoleからご利用いただけます。
  • OpenShiftにおけるアプリケーションのバックアップとリストア - Virtual Server Agentを使用して、Red Hat OpenShift Container Platformでコンテナ化したワークロードとして実行しているOpenShift アプリケーションをバックアップ/リストアすることができます。迅速な開発とデプロイメントのためにOpenShiftをプラットフォームとして使用している組織は、Commvaultを使ってOpenShiftプラットフォームが提供するオブジェクトと共に動作するアプリケーション固有のデータを保護することができます。
    このソリューションにより、アプリケーションのメタデータと関連するオブジェクト (シークレット、コンフィグレーション マップ、永続ボリュームなど) を保護することができます。アプリケーションのリストアでは、アプリケーション固有の情報をコンテナなどのプラットフォームが提供したオブジェクトと組み合わせます。
    Command CenterからOpenShiftハイパーバイザーを設定し、バックアップ/リストアを実行することができます。

スナップショット管理 

  • SRDF/Metro構成におけるDell EMC TimeFinder SnapVXエンジンを使ったスナップショットの作成 - SRDF/Metro構成で、TimeFinder SnapVXエンジンはデータのローカル コピーと同期リモート コピーの両方をバックアップすることができます。本エンジンはストレージ アレイのSRDFペアの両サイドでスナップショットを作成します。そのため、片方のアレイが利用できなくても、もう片方のアレイからスナップショット利用することができます。
    プライマリ スナップショットとセカンダリ スナップショットは独立していますが、プライマリ スナップショット コピーと同じデータ保持ルールが設定されます。
  • ワイルドカードを使ったCIFS共有とNFSエクスポートのバックアップ フィルタリング - IntelliSnap 機能を使ってCIFS共有とNFSエクスポートをバックアップする際、ワイルドカードの利用が可能です。主な特徴は下記の通りです。
    • コンテンツをサブクライアントへ追加する際、CIFS共有をブラウズすることができます。
    • コンテンツをサブクライアントへ追加する際、NFSエクスポートをブラウズすることができます。
    • デフォルト サブクライアントをバックアップすることができます。
    • CIFS共有で、ファイルサーバーからのすべてのCIFS共有を自動的に検出することができるよう、デフォルト サブクライアントへのバスとして \\fileserver\ を追加することができます。
    • NFSエクスポートで、ファイルサーバーからのすべてのNFSエクスポートを自動的に検出することができるよう、デフォルト サブクライアントへのバスとして fileserver:/ を追加することができます。
  • Dell EMC TimeFinder SnapVXエンジン用リモート スナップMediaAgentの設定 - リモート スナップMediaAgentとは、ローカル ホストのMediaAgentコンピューター上でスナップショット オペレーションを実行する代わりに、ストレージ アレイ上でスナップショット オペレーションを実行するリモートのMediaAgentコンピューターです。
    Dell EMC TimeFinder SnapVXエンジン用にリモート スナップMediaAgentを設定することができます。
  • Dell EMC VPLEX移行時のスナップショットの管理 - Dell EMC VPLEXストレージ アレイを同じクラスタ内でストレージ移行する際、スナップショットを作成するバックエンド アレイを選択することができます。

ソリューション 

  • Command Centerからの Amazon S3、Azure Blob、Azure File、Google Cloudのオブジェクト ストレージをバックアップ/リストア - Command Centerコンソールの Object Storageメニューから、Amazon S3、Azure Blob、Azure File、Google Cloudのデータをバックアップすることができます。
    オブジェクト ストレージのバックアップから元の場所へ、他のオブジェクト ストレージへ、またはディスクへリストアすることができます。
  • Commvault ServiceNowアプリケーションでMS SQL Serverデータベースをバックアップ/リストア - ServiceNowアプリケーションから MS SQL Serverデータベースをバックアップ/リストアすることができます。

アナリティクス 

  • Index Serverクラウドの保護 - Index Serverクラウドをバックアップ/リストアすることができます。クラウド内の各ノードで、収集したデータをバックアップします。

ツールとユーティリティ 

  • バックアップ サブスクリプションでREST APIを使ったテナントとユーザーのオンボード(追加)/オフボード(削除) - REST APIを使ってクライアント上のデータを管理するユーザーをオンボード(追加)/オフボード(削除)することができるようになりました。
    オンボード オペレーションは、特定のユーザーにロールをアサインし、ユーザーをそのクライアントの所有者として追加します。またAPIは、指定したRPO (Recovery Point Objectives) とストレージ プール設定に適合するサーバー プランをサブクライアントにアサインします。このオペレーションは、サービス レベル サブスクリプションに基づいたデータ管理を行うためサブクライアントとVMクライアントを準備します。
    オフボード オペレーションは、ユーザーをクライアントのオーナーから削除し、そのサブクライアントまたはVMクライアント上でのデータ管理オペレーションを無効にします。 また、ユーザーを完全にオフボードし、オンボードしていたすべてのサブクライアントまたはVMクライアント上でのデータデータ管理オペレーションを停止することもできます。