Commvault v11 Service Pack 3 新機能概要
2016年3月15日にリリースしたCommvault v11 Service Pack 3 (SP3) の新機能概要を、下記にてご紹介させていただきます。対応要件等の各機能の詳細は、こちらからご確認ください。
サーバーとMediaAgent:
- CommServeサーバーを使用せずメディアをエクスポートする際のアラート - CommServeサーバーを使用せずメディアをライブラリから取り出した場合、Email通知で警告を送るよう設定できるようになりました。
- CSVフォーマットでのエクスポート/インポート メディア リストの生成 - Vault Tracker機能を使ってエクスポート/インポートしたメディアのリストを、CSVフォーマットで取得できるようになりました。
バックアップ エージェント:
- Oracle用インスタント アプリケーション リカバリ - 本番データベースのクローンをスナップ バックアップまたはプライマリ コピーから作成し、人手を介さない自動ディザスタ リカバリ テストや、テスティング、レポーティング目的に使用することが可能です。
インスタント アプリケーション リカバリ機能は IntelliSnap テクノロジーを使用し、該当ボリュームのブロックレベルのスナップショットを取得します。また、データベースの合成フル バックアップを実行した後、バックアップやコピーをオフサイトへ送るといった選択も可能です。バックアップやコピーからクローンを生成することも可能です。
作成したクローンはすぐに利用できるので、Commvaultソフトウェアは、必要に合わせそのデータをOracleに提供することができます。 - IntelliSnapでのDB2拡張コピー サービス インターフェースのサポート - DB2拡張コピー サービス インターフェースを使用し、アプリケーションと整合性の取れたIntelliSnapオペレーションを実行することができます。
IntelliSnapバックアップの情報は、DB2カタログ内にも登録されます。 - IntelliSnapでのSQL Serverエージェントを使用したクロス インスタンス リストアのサポート - IntelliSnapを使ってバックアップしたMicrosoft SQLデータベースを、異なるインスタンスへリストアすることができます。これは、ログの適用やポイントインタイム リストアが必要な場合に役立ちます。尚、IntelliSnapバックアップからデータベースのみをリストアしたい場合は、従来通りのディスクへのリストアを行うことをお奨めします。
- SharePoint 2010/2013用疑似 (Pseudo) クライアントを使用したディザスタ リカバリ - ファームレベルのディザスタ リカバリ ソリューションを使用し、Webアプリケーション、コンテンツ データベース、Webフロントエンドのデータ (SharePointハイブ、IIS設定、SharePointレジストリ エントリーなど) をバックアップ/リカバリすることができます。
- SQL Management Studio用Commvaultプラグイン - Commvaultプラグインを使って、SQL Management Studioから直接SQL Server データベースのバックアップ/リストア オペレーションを実行することができます。Commvaultプラグインを設定すると、バックアップ/リストア コマンド オプションがSQL Management Studioから利用可能になります。
アーカイブ エージェント:
- Exchange Online (Microsoft Office 365) のサポート - Exchange Onlineはホスト型メール ソリューションで、Microsoft Office 365の一部です。CommvaultのExchangeメールボックス エージェントは、データ保護/リカバリの全オペレーションの一部として、Exchange Onlineサーバーからメッセージをアーカイブすることを可能にします。これにより、重複排除、検索、eディスカバリといったCommvaultソフトウェアの豊富な機能をEmail環境にも利用することができます。どこでメールがホスティングされていてもご利用いただけます。
仮想化:
- 【Early Release機能】 VMware向けライブ シンク機能の強化 - Service Pack 3では、VMware向けライブ シンクに下記強化機能を提供します。
- セカンダリ サイトへフェイルオーバーした仮想マシンのフェイルバック機能 – 元のプライマリ サイトへ、または新しいサイトへフェイルバックすることができます。この操作により、セカンダリ サイトで発生したすべての増分アップデートを、プライマリ サイトへ複製し戻すことができます。
- vCenterだけでなくvCloudへも仮想マシンを複製することができます。vCloudへ複製する際は、組織、仮想データセンター (vDC)、vApp名、vAppオーナーを指定することができます。
- フェイルオーバー/フェイルバック オペレーション用の新規レポート
- ライブ シンク モニターに、フェイルオーバー/フェイルバック ステータス表示用の新しいステータス フィールドを追加
- ヘルス レポートにライブ シンク情報の追加
スナップショット管理:
- IntelliSnapでのAmazon EC2インスタンスでホスティングされているOracleデータベースのサポート - Commvaultソフトウェアは、Amazon EC2アカウントでホスティングされていて、Amazon Elastic Block Storage (EBS) ボリュームに保存されているOracleデータベースを保護することができます。
CommCell コンソールから、OracleデータベースのIntelliSnapフル バックアップが実行可能です。
Commvaultソフトウェアは、当該インスタンスに関連するEBSデータ ボリュームを自動で検出します。ボリュームが変わっても、追加でユーザー設定が必要になることはありません。
同じEC2インスタンスへ、または、新しいEC2インスタンスへスナップショットをリストアすることができます。 - IntelliSnap でのAmazon EBSボリューム用スナップショットのサポート - CommCellコンソールからIntelliSnapバックアップをスケジューリングし、Amazon EBSボリュームに保存されているデータを保護することができます。Amazonストレージ アレイを新しくサポートしたことで、EBSボリュームのスナップショットを取得し、Commvaultが提供するIntelliSnap機能を使ってデータ保持期間を管理することができます。
SP3 でサポートする iDataAgent は Oracle および UNIX File System になります。 - IntelliSnapでのSolidFireストレージ アレイのサポート – IntelliSnapテクノロジーは、アプリケーションやストレージ プラットフォームにかかわらず、スナップショット管理オペレーションを正規化/標準化し、カスタム スクリプトを作成することなく、さまざまな種類のストレージ アレイのスナップショットを自動化することができます。新たにSolidFireストレージ アレイに対応しました。
SP3 でサポートする iDataAgent は DB2、DB2 DPF、DB2 pureScale、Exchange Database、Notes Database、Microsoft SQL Server、Sybase および Windows File System になります。 - IntelliSnapでのSAP HANAのサポート - SAP HANA iDataAgentによるバックアップで、IntelliSnapバックアップがサポートされました。下記が可能になります。
- 数分での大規模データベース (テラバイト/ペタバイト クラス) のバックアップ
- 数秒間の静止点確保により、整合性の取れたバックアップが可能に
- 複数のポイントインタイム スナップショットを使って、データベースをどの時点へでもリカバリ可能に
- リバート (復元) 機能を使った高速リカバリ
- スナップショットからのマルチストリーム リストア オペレーションの実行
ソリューション:
- MEDITECHバックアップ/リストアのサポート - Commvault IntelliSnap機能をMEDITECH システムのバックアップと統合することで、整合性の取れたスナップショットを実行し、そのスナップショットを長期保存のため磁気テープへバックアップすることができるようになりました。
本ソリューションのご利用のため、MEDITECHシステム側にデータ保護ソフトウェアは必要ありません。