Commvault v11 Service Pack 8 新機能概要
2017年6月15日にリリースしたCommvaut v11 Service Pack 8 (SP8) の新機能概要を、下記にてご紹介させていただきます。対応要件等の各機能の詳細は、こちらからご確認ください。
バックアップ エージェント
- Salesforceデータのバックアップに対応 - Commvaultソフトウェアを使って、Salesforceのデータを保管用にメディアやローカルのデータベースへ一定の間隔でバックアップすることができます。ローカルのデータベースは、Salesforceへの接続を必要としないクエリ用として使用することが可能です。
- Adminコンソールでファイル システム エージェントをサポート - Adminコンソールでファイル システム プランを作成し、WindowsやUNIXのデータをバックアップすることが可能です。ファイル システム プランでは、以下の情報を指定することができます。
- バックアップするコンテンツ
- バックアップ データを保存するストレージ プール
- データ保持期間
- 事前定義スケジュールの追加/更新
- グラニュラー リカバリ用に設定されている日次増分バックアップ
- 月次フルバックアップ
- 週次合成フルバックアップ
- Linux PowerPC (リトルエンディアン) システムのサポート – Commvaultは、下記バックアップ エージェントで、Linux用PowerPCプロセッサー構成 (リトルエンディアン) をサポートしました。
- DB2
- Linux File System
- SAP HANA
仮想化
- ディザスタ リカバリ用フェイルオーバー グループ – 仮想マシン グループに対し、Live Syncジョブをベースとしたディザスタ リカバリ オペレーションの設定と監視が行えます。フェイルオーバーまたはフェイルバック オペレーションは、Live Syncのステータスによって実行できます。主な機能は下記の通りです。
- ディザスタ リカバリ用のフェイルオーバー オペレーションとフェイルバック オペレーションのテスト
- 計画的なフェイルオーバー オペレーションのスケジューリング
- 計画外の急なフェイルオーバー オペレーションの実行
レポート
- ヘルス レポートを使ったCommCellの問題の分析と修正 - ヘルス レポートに追加された新しいタイルから直接ワークフローを実行することにより、CommCellの問題をトラブルシューティングし、問題を解決することができます。CommCellソフトウェアが現行バージョンかどうかを確認し、最新バージョンをインストールするには、バージョンとサービスパックタイルをご使用ください。CommCell環境のディザスタ リカバリ構成を評価し、ディザスタ リカバリ設定を更新するには、障害復旧バックアップ タイルをご使用ください。
ソリューション
- 階層化したクラウド ストレージを使ったファイルレベルのデータ保持期間延長 - 階層化クラウド ストレージ ソリューションで、アクセス頻度の低いデータを、プライマリ ストレージ メディア (ディスク ライブラリなど) からより低価格なクラウド ライブラリへ移動することができます。レファレンス コピー サブクライアント機能を使って、サブクライアント内の個々のファイルを階層化したクラウド ストレージへ移動し、データ保持ルールを設定することで、プライマリ ストレージからクラウドへ移動したデータを削除することができます。プライマリ ストレージのデータもクラウド ストレージのデータも、どちらも同じバックアップ セット内で管理することができるので、管理者はデータの管理がよりしやすくなります。
ツールとユーティリティ
- Commvault SDK for Python - Commvault ソフトウェアで使用可能なPython SDK (Software Development Kit) を用意しました。Commvault SDK for Pythonでは次のクラスがご使用いただけます: ユーザー、エンティティ、ライブラリ、スケジュール ポリシー、ストレージ ポリシー、アラート、ジョブ、ワークフロー