VSAバックアップにおいて想定外のデータ プルーニングが発生する可能性がある問題について
ある条件下のVSAバックアップ ジョブにおいて、予期せずデータ エージンングが始まり、バックアップ対象のVMとそのVMに関連するデータがプルーニング (物理的データの削除) されてしまうことがあります。本問題は、下記ご利用条件にすべて該当する場合、発生する可能性があります。
Simpanaのご利用条件:
- Simpana v10 SP10またはSP11をご利用の場合。かつ、
- VSA (Virtual Server Agent) を使って仮想マシンの保護をしている場合。かつ、
- そのマシンに追加でエージェントをインストールしている場合
(追加のエージェントとは、例えばトランザクション ログのバックアップ管理を行うためにMicrosoft SQLエージェントをインストールしている場合などです)
上記ご利用条件にすべて該当する場合は、以下の【手順1】へお進みください。
それ以外の方は、【手順1】へ進む必要はありません。そのままご利用ください。
【手順1】 ご使用のCommCell環境の確認
上記の「Simpanaのご利用条件」にすべて該当する場合は、さらに下記の「仮想マシンの該当条件」で、ご使用のVSAバックアップ環境を確認してください。
仮想マシンの該当条件:
-
過去にCommvault Simpana v9でVSA構成を行った
- 仮想マシンがvCenterから削除されている
- その仮想マシンがCommvault Simpanaのクライアント構成から解除されてから30日間を超えている
ご使用のCommCellが、これら3つの条件にすべて当てはまる場合は、CommvaultのMaintenanceAdvantageポータル等からインシデントをあげてください。ご使用のVSA (Virtual Server Agent) バックアップ ジョブの見直しとお客様の環境の診断をさせていただきます。以下の【手順2】は実行しないでください。
それ以外の方は、以下の【手順2】へお進みください。
【手順2】 Simpana v10 SP10またはSP11環境へのホットフィックスのインストール
Simpana v10 SP10またはSP11環境用のホットフィックスを適用していただくことで、この問題が発生するリスクをなくします。
CommCellを Commvault Simpana v10 Service Pack 10 で運用している場合、以下のホットフィックスを両方ダウンロードし、CommServeのみに直接インストールしてください。
CommCellを Commvault Simpana v10 Service Pack 11 で運用している場合、以下のホットフィックスを両方ダウンロードし、CommServeのみに直接インストールしてください。
ご注意:
- CommServeをSimpana v9からv10へバージョンアップする場合は、ご使用のService Pack用にリリースされているホットフィックスをすべてCommServeにインストールしてください。
- Simpana v10のCommServeを、Simpana v10 SP10またはSP11へアップデートする場合、該当のService Packレベル用にリリースされているホットフィックスをすべてCommServeにインストールしてください。
- CommCellに組み込まれている自動アップデート機能を使用する場合は、Simpana GUIから33または60のアップデート ファイルがインストールされます。
これらアップデート/ホットフィックスをインストールすることで、本問題が起こる可能性をなくすことができます。
[2015年8月6日掲載]