Simpana 10 Service Pack 11 新機能概要
2015年6月15日にリリースしたSimpana 10 Service Pack 11 (SP11) の新機能概要を下記にてご紹介させていただきます。対応要件等の各機能の詳細は、こちらからご確認ください。
サーバーとMediaAgent:
- Simpanaのデータ暗号化機能がSafeNet暗号化キー管理ソリューションに対応 – SafeNet暗号化キー プラットフォームを使ってSimpanaのデータ暗号化を行えるようになりました。これにより、集中管理で強固なアプライアンスに暗号化キーを保管することができるようになり、暗号化キーと機密データにより高度なセキュリティを提供することができます。
- クラウド ストレージにおけるマイクロ プルーニング – 重複排除データベース(DDB)のシーリングを行うことなく、クラウド ストレージから重複排除データをプルーニング(削除)することができるようになりました。ユーザーが設定したデータ保持基準に達すると、バックアップ ジョブ単位でデータをクラウド ストレージからプルーニングすることができます。
- Google Cloud Storageへの対応 – クラウド ストレージ ライブラリのターゲット デバイスとしてGoogle Cloud Storageに対応しました。
バックアップとアーカイブエージェント:
- ファイル アクセス時間またはファイル変更時間ベースで、ソース ディスクからのスタブ ファイルの削除 - スタブ ファイルにいつアクセスしたか、または、いつ変更したかによって、ソース ディスクからスタブ ファイルを削除できるようになりました。アクセスまたは変更基準を満たすスタブ ファイルは、そのスタブ ファイルに関連するデータがメディアにまだ保存されていても、ソース ディスクから削除することができます。主な機能:
- ソース ディスクからスタブ ファイルが削除されても、関連するデータのリストアは可能です。
- サブクライアントの保持期間とストレージ ポリシーの保持期間を満たすと、そのスタブ ファイルに関連するデータはメディアから削除されます。これにより、セカンダリー ストレージの容量を再利用できます。
- Windows 10への対応 – バックアップ/アーカイブ エージェントで、Microsoft Windows 10に対応しました。
仮想化:
- VMware vCenterのシステム検出とアーカイブ分析ツール - VMware vCenterシステム 検出とアーカイブ分析ツールは、VMware vCenterの仮想マシンに関する情報を収集します。このツールで、仮想マシンのサイズ、パフォーマンス測定値、電源オフ日といった情報を収集することができ、その情報を使ってCommvault仮想マシン分析レポートを作成することができます。
収集した情報で下記が行えます。- VMware vCenter分析で、仮想マシンの使用量、配布、分析のトラッキングができます。
- パフォーマンス測定値に基づいて、電源オフや配置変更可能な仮想マシンを特定することができます。
- アーカイブすべき仮想マシンと、アーカイブ後に再利用可能になるディスク スペースを概算することができます。
VM使用量を分析し、VMアーカイビング実行結果を予測し、アーカイブによって再利用可能になるディスク容量を算定するツールです。本ツールは、お客様のvCenterの構成やSimpanaの構成に変更を加えることなく利用可能な、利用者に負担の少ないセキュアな外部ユーティリティーです。
- VMware vSphere 6.0への対応 - Virtual Server Agent (VSA) for VMwareで、VMware vSphere 6.0とVDDK 6.0に対応しました。本対応には、下記機能への対応が含まれます。
- Virtual Volumes (VVols) のバックアップ/リストアに対応します。仮想ディスク レベルで個々の仮想マシンに対するポリシーベースのストレージ管理が行えます。
- SATAディスクでSCSI HotAdd トランスポート モードをサポートします。
- VSAN 2.0に対応します。
- フルVMリストアの際のネットワーク選択 (VSA for VMware)- ストリーミング バックアップから仮想マシン(VM) をフル リストアする際、リストアするVMのネットワーク接続を指定することができます。
スナップショット管理:
- IntelliSnapでINFINIDATストレージに対応 - IntelliSnapでINFINIDATストレージ アレイに対応しました。
- IntelliSnapでNetApp Eシリーズのポイントインタイムに対応 - IntelliSnapでNetApp Eシリーズの新しいスナップ エンジンであるポイントインタイム (PiT: Point- in-Time) に対応しました。新しいPiTエンジンは、スナップショットを以前のPiTへロールバックする機能を提供し、スナップショット間のデータ変更を最適化します。
クラウド サービス:
- アプリケーション用の新しいシステム検出/アーカイブ アナライザー ツールを提供 -アプリケーション用システム検出/アーカイブ アナライザー ツールは、どれくらいの容量のデータの保護が必要かを算出するのにご使用いただけます。本ツールを実行することで、お客様のシステム環境からアプリケーション情報を収集し、Commvaultへ情報を送信することができます。その後、弊社より、収集した情報に基づいて作成したレポートをEmailで送らせていただきます。本レポートには下記が含まれます。
- アプリケーション名
- アプリケーション サイズ
- そのアプリケーションが、CommCellコンソールで保護されているか否か
- そのアプリケーションが保護されている場合、それを保護しているエージェントの種類
医療ソリューション:
- Epic Cachéデータベース ソリューション - Epic Cachéは、医療業界用のシングル データベースの電子医療記録 (EHR: Electronic Health Record) システムで、中規模から大規模な医療グループ、病院、統合医療機構などを支えています。Simpana Epic Cachéデータベース ソリューションの主な機能は、データベースへの中断を最小限に抑えて、患者の記録や臨床データを安全に保護することができることです。Simpana Epic Cachéデータベース ソリューションはIntelliSnapテクノロジーを使用することで、データベースのダウンタイムを最小限に抑えてデータのポイントインタイム スナップショットを取得します。スナップショットを作成したら、Epicデータベースには全く負荷を掛けることなく、バックアップ データをセカンダリー サーバーへコピーし、そこでテストやレポーティング用にデータベースのクローンを作成することができます。
- 医療用Commvault Edge Drive- Edge Driveは、セキュアなクラウド ストレージ/コラボレーション ソリューションで、ユーザーがどこにいても、モバイル アクセスであっても、ファイルの共有とアクセスを可能にします。Edge Drive内のファイルは保護されているので、オリジナルのファイルがなくなってもファイルを取り戻すことができます。Edge Driveを使うと、シームレスでセキュアに、保護されるべき医療情報 (PHI: Protected Health Information) を含む管理/患者情報を指定したユーザーと共有することができ、部門間や、医師、契約パートナー間で、ユーザーが世界のどこにいてもコラボレーションを図ることができます。
開発者用ツール:
- Simpana WorkflowとServiceNow の統合 - ServiceNow社は、エンタープライズ向けサービス管理ソフトウェアのPaaS (Platform as a Service) プロバイダーです。ServiceNowプラットフォームは、ITリクエスト、承認ワークフロー管理といったタスクを管理します。Simpana Workflowが、ServiceNowプラットフォームと統合されたことにより、ServiceNowのアクティブティを含めて、新しいレコードを追加する、既存のレコードを変更する、ServiceNowデータベース内のレコードを削除するといったオペレーションを実行することができるようになりました。例えば、リストア ジョブが失敗した場合、ServiceNowでインシデントを作成し、ServiceNowを介して自動でそれをSimpana管理者へアサインすることができます。