第1回 バックアップしたデータを保存しておくだけでいいの?
さまざまなデータ保護手段を提供
Commvault®のSimpana®ソフトウェアは、ひとつの製品で、バックアップ、アーカイブ、レプリケーション、スナップショット管理といった様々なデータ保護手段を提供します。そして、Simpanaで保護したデータはすべて、ContentStore (コンテントストア) と呼ばれる仮想的にひとつのデータ リポジトリーに保存されます。
保護したデータを活用できる
Simpanaでデータ保護することにより、サーバからクライアントPCまで、企業中のすべてのデータにインデックスを作成し、仮想的にひとつの場所に集めることができるので、企業中のデータの一括横串検索が可能になり、コンプライアンスやデータ分析に活用することが可能になります。保護したデータを、万が一のデータ損失に備えて保存しておくだけではもったいない。保護したデータを資産に変えて、活用できるのがCommvaultの統合データ保護&管理ソリューションです。
シングル データ リポジトリーがもたらすメリットと保護したデータの活用例:
- ダーク データの活用
IT管理者が、社内のすべてのデータの保管場所や状況について把握しておくことが可能になります。- メール、ファイル、ノートPC、基幹アプリケーション等、さまざまな企業のデータをひとつのデータ レポジトリに保管できます。
- オンプレ/クラウドにかかわらずデータがどこにあっても、統一的オペレーションでデータを管理することができます。
- 企業データの一括検索
企業のすべてのデータを検索することは、時間とコストが掛かる作業です。バックアップしたデータにインデックスをつけて保管することで、いろんなフォーマットのデータを対象にした一括横串検索が可能になります。- 必要なデータに迅速にアクセスすることが可能になります。
- コンプライアンス監査 - 検索したデータを抽出しレビューする機能を提供することで、コンプライアンス監査や国際訴訟リスクに備えたeディスカバリー (米国の電子証拠開示制度) に対応可能なシステムを構築できます。
- 分析/レポーティング機能
情報に基づいた意思決定やシステム運用管理が可能になります。例えば、蓄積されたデータを分析し、データの増加スピードに合わせてストレージの新規購入計画を立てることができます。また、アクセス頻度が少ないデータを自動的に安価なセカンダリー ストレージに移動することで、プライマリー ストレージの容量を下げ、バックアップ時間を短縮することができます。
- ファイルへのアクセス/共有/セルフサービス リカバリ
ユーザーは仮想データ レポジトリに保管された自分のデータへいつでもどこからでもIT管理者を介することなくアクセスできるので、必要なデータを迅速にセルフサービスでリストアしたり、データを共有することができます。
連載の第1回は、Commvaultの製品特長についてその概要を説明させていただきました。次回以降で、さまざまな機能の詳細やソリューションをご紹介させていただきます。
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2015.06