第3回 ここが知りたかったよ、Commvault ! (その1)

第3回となる今回は、主に既にCommvaultをお使いの方向けに、「ここが知りたかったよ、Commvault !」 と題して、Commvaultの技術的な小ネタをご紹介していきます。

Commvaultをお使いいただいている中で、こんなことを思ったことはありませんか?

  • CommCell Consoleの「ジョブ コントローラ」で、つい先ほどまで「完了」や「失敗」等のジョブの実行結果が表示されていたのに、少し目を離したら消えていた! いつの間に消えてしまったの? [解決法へ..]
  • Commvaultをインターネット接続のある環境で使っていたら、いつの間にかアップデートがされていた。アップデートの適用は自分で決めたタイミングで実施したいので、いつの間にかアップデートされる設定は止めたい [解決法へ..]
  • ネットワーク接続の切れているサーバーのバックアップジョブが「保留」状態で残り続けているように見えるけど、タイムアウトしないの? [解決法へ..]

今回のブログではCommvaultをお使いいただいていると誰でも一度は思うであろうこれらの疑問についてお答えしていきます。


(1) ジョブ コントローラでのジョブの実行結果の表示時間

CommCell Consoleのジョブ コントローラは、CommCell環境内で現在実行中のジョブを管理したり、状況を確認したりするのに利用できます。Commvaultでバックアップ運用をされている方であれば毎日のようにご覧になっている方も多いのではないでしょうか。「ジョブ コントローラって何? そんなのCommCell Consoleに見当たらないよ?」という方は、CommCell Consoleのリボンから[ホーム]タブをクリックして選択し、[ジョブ コントローラ]をクリックして表示させてください。 

ジョブ コントローラには、現在実行中のジョブのみでなく、実行が終了し、ステータスが「完了」、「中止」、「失敗」のステータスで終了したジョブも表示されます。 

しかし、少し時間が経つと、以下の画面ショットのように、これらの終了したジョブの表示が消えてしまいます。Commvaultを使い始めたばかりの場合、「あれ、あのジョブの実行結果はもう確認できないの?!」と思われることも多いと思います。

デフォルトでは、このジョブ コントローラで、終了したジョブの結果が表示されている時間は300秒です。300秒 (5分) は短いと思われる方も多いと思いますので、ここではこのデフォルト値の300秒を変更する方法についてご紹介しておきます。

CommCell Consoleのリボンから[ホーム]タブをクリックして選択し、[コントロールパネル]をクリックします。

「コントロール パネル」のウィンドウが表示されますので、[ユーザー]カテゴリの中の[ユーザー プリファレンス]をクリックしてください。

「ユーザー プリファレンス」のウィンドウが表示されたら、その中にある[ジョブ]タブを選択してください。このタブの中に、「中止/失敗/完了ジョブのジョブ コントローラのステータス保持」という設定があり、「保持時間(秒)」の値が300になっているのが確認できます。この設定値を大きくすることで、ジョブ コントローラで、終了したジョブの結果を確認できる時間を長くすることが可能です。この「保持時間(秒)」に設定可能な最大値は、86400です。つまり、最大で1日間表示させておくことが可能ということになります。

変更したい場合、値を書きかえて[OK]をクリックしてください。

余談ですが、ジョブの終了後、保持時間の経過により、ジョブ コントローラから表示が消えたジョブの実行結果をCommCell Consoleから確認することももちろん可能です。ここでは、その方法の一例として、サブクライアント単位で過去のバックアップ ジョブの実行結果を確認する方法をご紹介しておきます。

CommCell Consoleでバックアップの実行結果を確認したいサブクライアント名を右クリックし、[バックアップ履歴]をクリックします。

以下の画面ショットのように、「バックアップ履歴のフィルタ」のウィンドウが表示されます。このウィンドウでは、フルや増分などのバックアップ タイプや、ジョブのステータス、時間などを使用して表示するバックアップの履歴を絞り込むことが可能です。今回は特に絞り込みの設定は行わないこととし、[OK]をクリックしてみます。

以下のように、対象のサブクライアントのバックアップ履歴が一覧で表示されますので、目的のバックアップ履歴の行をダブル クリックして実行結果の詳細を確認することが可能です。


(2) 更新のダウンロード・サービスパックやホットフィックスのスケジュールベースでのインストールの無効化

Commvaultでは、利用可能な更新をダウンロードし、サービス パックやホット フィックスをインストールするためのスケジュールがデフォルトで有効になっています。そのスケジュールを確認したい場合、CommCell Consoleの左側のCommCellブラウザの一番上に表示されているCommServeの名前を右クリックして、表示されたメニューから、[ビュー]以下にある[スケジュール]を選択してください。

CommCell Consoleの右側にスケジュールが表示されますが、その中にスケジュール名が、「System Created Download Software」、「System Created Install Software」、「System Created Install Software for Laptops(Service Pack 11の場合)」となっているものがあります。[ステータス]の箇所にチェックが入っていることは、これらのスケジュールが有効であることを意味します。この状態ですと、CommServeがインターネット接続環境にある場合、スケジュール ベースで更新のダウンロードやインストールが行われます。

更新の適用は自分で行いたいという場合、これらのスケジュールを無効にします。無効にする場合、これらのスケジュール名の行を選択して右クリックし、[無効化]を選択します。

以下のように「無効化の確認」のポップアップが表示されますので、[はい]をクリックします。

この操作を行うことで、これらのスケジュールの行の[ステータス]のチェックボックスのチェックがクリアされ、無効にすることができますので、バックアップ管理者の任意のタイミングでCommvaultのアップデートを行うことができるようになります。


(3) ネットワーク接続が切断されているクライアントのバックアップ ジョブのタイムアウト設定

Commvaultではデフォルトの状態の場合、クライアント上のサービスが停止している、あるいは、ネットワーク接続が切断されている等の理由でクライアントに到達できない状況では、バックアップ ジョブはステータスが「保留」の状態となり、そのまま残り続けます。CommCell Consoleのジョブ コントローラで確認すると、以下のような状態となります。

この「保留」のステータスとなったバックアップ ジョブですが、バックアップ管理者によっては、指定した時間が経過した時点で、失敗として終了させたいとお考えになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。このようなネットワーク接続が切断されているクライアントのバックアップ ジョブを一定時間経過後にタイムアウトさせたい場合、CommServeに追加設定を行う必要があります。

この追加設定ですが、クライアントの種類によって追加する設定が異なります。クライアントがラップトップの場合、
”JMMaxAllowedClientOfflineTimeLaptop”という設定を行います。クライアントがラップトップではなくサーバー等、他の全てのクライアントを対象とする場合は、”JMMaxAllowedClientOfflineTimeDesktop”という設定を行います。 

ここでは、サーバーのクライアントを想定し、”JMMaxAllowedClientOfflineTimeDesktop”の設定を行う方法をご紹介します。CommCell Consoleの左側のCommCellブラウザの一番上にあるCommServeの名前を右クリックし、表示されたメニューから、[プロパティ]を選択します。

「CommCellプロパティ」のウィンドウが表示されますので、[追加設定]のタブをクリックします。この[追加設定]で、”JMMaxAllowedClientOfflineTimeDesktop”を追加するため、[追加]をクリックします。

以下のような「追加設定を追加」というウィンドウが開きますので、「名称」の欄の右側にある[検索]をクリックします。

「追加設定を検索」のウィンドウが表示されますので、ウィンドウ下部の「検索」の箇所に”JMMaxA”と入力してください。そうすると、ウィンドウ内に表示される追加の設定が、”JMMaxA”の文字列で始まる2つの設定のみに絞り込めますので、
”JMMaxAllowedClientOfflineTimeDesktop”を選択してから、[OK]をクリックします。

[OK]をクリックすると、再度「追加設定を追加」のウィンドウに戻ってきます。この状態では、「値」の箇所が0となっています。

この「値」の箇所に「保留」状態を維持したい時間を分単位で指定します。例えば、保留状態を維持したい時間が3分であれば、「値」の箇所の数値を3に書き換えてから[OK]をクリックしてください。

※ここでは設定方法の説明のため3という値を指定していますが、弊社では特にこの値を推奨するわけではありません。指定する具体的な値に関しては、バックアップ ジョブを「保留」状態としたい時間に応じてお客様の判断で設定してください。

「CommCellプロパティ」のウィンドウに戻ってきますので、[OK]をクリックします。

以下のようにCommServeでサービスの再起動を促すポップアップが表示されますので、[OK]をクリックします。

”JMMaxAllowedClientOfflineTimeDesktop”の設定を反映するには、CommServeでCommvault Job Managerサービスを再起動する必要があります。

Commvaultのサービスの起動や停止、再起動を行う場合、Commvault Process Managerを使用するのが便利です。CommServeやMediaAgent、Commvaultの各種エージェントが導入されているコンピュータ上には、Commvault Process Managerが導入されていますので、CommServeでCommvault Process Managerを起動し、起動後に[サービス]タブをクリックしてください。

※[サービス]タブで表示されるサービスは、Commvaultのインストール時に選択したパッケージに応じて、表示される内容が異なります。

ここで、CommServe Services以下に表示されている「Commvault Job Manager」を右クリックして表示されるメニューから[再起動]をクリックします。クリック後は、「Commvault Job Manager」の左側に表示されているアイコンが、再度緑色の三角形となるまでお待ちください。再度緑色の三角形になれば、再起動の処理が完了していますので、
”JMMaxAllowedClientOfflineTimeDesktop”の設定が反映されています。

この後、ネットワーク接続が切断されているクライアントのバックアップ ジョブが実行された場合、ジョブは保留となった後に、指定した時間 (今回の例では3分) が経過すると、ジョブが失敗して終了となります。

 

※このブログ中で紹介している画面ショットには、一部ぼかしが入っておりますことをご了承ください。
※このブログでご紹介している手順およびスクリーンショットは、Commvault v11 Service Pack 11の環境で確認したものです。

【参考資料】

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Posted on 2018.06