第8回 災害時の備えにDASH Copy

第8回となる今回は、「災害時の備えにDASH Copy」と題して、Commvaultのデータ複製機能であるDASH Copyの概要や必要性、簡単な例でDASH Copyの実行方法や動作のご説明を行います。
DASH CopyはCommvaultの重複排除機能を使った効率的なデータ複製機能です。一般的に、プライマリ サイトで取得したバックアップ データをセカンダリ サイトに複製する場合は、全てのバックアップ データを複製する必要があります。バックアップ データの容量が増加するにつれて、ネットワークへの負荷は大きくなり、複製に掛かる時間が増えていく懸念があります。
DASH Copyを使うことで、重複排除したままセカンダリ サイトに一意なブロックのみを転送し、ネットワークへの負荷低減や転送時間の短縮などのメリットが得られます。前回のブログで紹介しましたDASH Fullと組み合わせて使う事が多い機能になります。今回は、これからCommvaultを使われる方、検討される方を主な対象として、DASH Copyをご紹介していきます。

(1) DASH Copyの概要と必要性

冒頭でご紹介した通り、DASH CopyはCommvaultの重複排除機能を使ってデータ複製を行う機能です。 日々行っているバックアップデータを全て転送するとネットワークへの負荷と時間を費やすことになります。 また災害によるデータの損失は企業にとって計り知れない影響があります。 DASH Copyを使用する事により、短時間にセカンダリ サイトに複製し、災害時に備えることが容易に可能となります。

(2) DASH Copyの実行方法と動作解説

ここからは簡単な例でDASH Copyの実行方法と動作をご説明します。 下記はイメージ図になります。

まず、DASH Copyを行う前に、両サイトでライブラリ、グローバル重複排除ポリシー、ストレージ ポリシーの作成を事前に済ませておいてください。

DASH Copyを行う為にメインサイト側のサブクライアントに割り当てているストレージポリシー (ここでは、SP-cs-ma01) を右クリックし「すべてのタスク」 > 「新しいコピーの作成」をクリックします。

画面が表示されたら、「コピー名」に任意の名前を入力します。「グローバル重複排除ポリシーの使用」にチェックを入れ、ドロップダウン リストよりセカンダリ サイトのグローバル重複排除ポリシーを選択します。「重複排除」タブで「DASH Copyの有効化」にチェックが入っていることを確認します。

 

ストレージ ポリシー ノードの下に、作成した 2 次コピーが追加されている事を確認します。

それでは、実際にDASH Copyを行います。 ストレージ ポリシーを右クリックし「すべてのタスク」 > 「AUXコピーの実行」をクリックします。

AUXコピーオプション画面が表示されるので、[OK]をクリックします。 「ジョブの開始」でスケジュールを設定することも可能です。

ジョブ コントローラで完了を確認します。

以上でセカンダリ サイトにデータの複製を行いましたが、複製したデータからリストアを行う場合について補足します。

※プライマリ サイトにCommServe (Commvaultの管理サーバ) を設置していて、プライマリ サイトが被災しCommServeに障害が発生した場合、セカンダリ サイトに複製したデータからリストアを行う前にCommServeを復旧させる必要があります。 今回のブログではCommServeの復旧手法についての説明は省略しますが、ご興味のある方はこちらをご参照ください

リストアするサブクライアントを右クリックし「ブラウズとリストア」をクリックします。

「ブラウズとリストア オプション」画面が表示されたら、「詳細オプション」タブをクリックします。 リストア時、デフォルトではストレージ ポリシーの中で優先順位の高い (数値の小さい) コピーからリストアを行います。「コピー プレシデンス指定」にチェックを入れ、「2」を指定します。

コピー プレジデンスとバックアップデータ格納場所の紐づけを確認するには、該当のストレージ ポリシーにて確認することができます。

今回はDASH Copyをテーマとして取り上げましたが、非常に簡単に実行できることがご理解いただけたのではないかと思います。前回のDASH Fullと組み合わせることでセカンダリ サイトへフルバックアップを複製することが可能となり、このバックアップ データの複製を用いて、DR/BCP環境へのリストアやLive Sync (仮想マシンのバックアップを増分レベルで複製し、DRサイトに仮想マシンをスタンバイさせておくために使えるCommvaultの機能) も柔軟に行うことが可能となります。

 

※このブログ中で紹介している画面ショットには、一部ぼかしが入っておりますことをご了承ください。
※このブログでご紹介している手順および画面ショットは、Commvault v11 Service Pack 13の環境で確認したものです。 

【参考資料】

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Posted on 2018.11