第16回 Commvaultでのバックアップのスケジューリング

第16回となる今回は、「Commvaultでのバックアップのスケジューリング」と題して、Commvaultでバックアップジョブのスケジュールを行う方法について解説します。第11回のブログ第13回のブログで、Commvaultの様々な基礎的な用語についてご紹介しました。これらのブログで説明しました「ライブラリ」、「グローバル重複排除ポリシー」、「ストレージ ポリシー」、「サブクライアント」を定義した後にバックアップを行うことになりますが、多くの場合、バックアップを開始する時刻をスケジューリングして、定期的にバックアップを実行するのではないでしょうか。このブログでは、具体的にスケジューリングを実施する方法をご説明していきます。 

目次:

(1) Commvaultでのバックアップのスケジューリング方法

方法1: 各サブクライアントに個別にスケジュールを設定する
方法2: スケジュールポリシーを作成しサブクライアントに関連付ける

(2) まとめ


 


(1) Commvault
でのバックアップのスケジューリング方法

Commvaultでバックアップをスケジューリングする方法は、大きく以下の2通りに分けられます。

方法1: 各サブクライアントに個別にスケジュールを設定する
方法2: スケジュールポリシーを作成しサブクライアントに関連付ける

各サブクライアントに個別にスケジュールを設定する方法の場合、多数のサブクライアントが存在する時にはそれぞれ個別に設定することになるため、どうしても設定作業量が増えてしまいます。複数のサブクライアントに同じスケジュールでバックアップを設定する場合は、スケジュールポリシーを作成しサブクライアントに関連付ける方法を使用した方が設定作業量を大幅に減らすことができます。このブログでは、これらの2通りの方法をご紹介していきます。


方法
1: 各サブクライアントに個別にスケジュールを設定する

まず、各サブクライアントに個別にスケジュールを設定する基本的な方法からご紹介します。ここではサブクライアントの作成方法は省略しますので、ご興味のある方はこちらをご参照ください。

各サブクライアントに個別にスケジュールをするには、対象のサブクライアントを右クリックし、[バックアップ]を選択します。

「サブクライアントのバックアップ オプション」のウィンドウが表示されます。「ジョブの開始」の枠内にある[スケジュール]を選択し、その右側にある[構成]をクリックします。

「スケジュール詳細」のウィンドウが表示されます。この例では、前の「サブクライアントのバックアップオプション」のウィンドウの左側の「バックアップ タイプ」で[増分]が選択されていますので、増分バックアップをいつ実行するかをスケジューリングすることになります。 

まず、スケジュール名を入力します。増分バックアップのスケジュール名なので、ここでは”incremental”としてみます。

次にこの増分バックアップをいつ実行するかを指定します。例えば、毎日21:00に開始するスケジュールを設定したい場合、下記のように、月曜日から日曜日までの全ての曜日にチェックを入れ、開始時間を21:00とします。

参考までにですが、毎日実行する場合、上記のように「週単位」で全ての曜日にチェックを入れてもよいですし、下記のように「日単位」での設定で開始時間を21:00にしても同様のスケジュールを設定することが可能です。 

ここでは「週単位」で月曜日から日曜日までの全ての曜日にチェックを入れ、開始時間を21:00として進めてみます。曜日のチェックと開始時間の設定を確認の上、「スケジュール詳細」ウィンドウの下にある[OK]をクリックします。 

[OK]をクリックすると、「サブクライアントのバックアップオプション」のウィンドウに戻りますので、ウィンドウ下部の[OK]をクリックすると、スケジュールの作成は完了です。 

サブクライアントに対して作成済みのスケジュールを確認したい場合、対象のサブクライアントを右クリックし、[スケジュール]を選択します。

 そうすると、以下のようにサブクライアントに対して設定されているスケジュールを確認できます。

 スケジュール設定の内容を確認したい場合、対象のスケジュールを右クリックし、[編集]を選択すれば確認できますし、必要に応じて設定内容を変更することも可能です。

このようにして、各サブクライアントに個別にスケジュールを作成可能です。特に難しい操作でないことは画面ショットをご覧いただければご理解いただけるのではないかと思います。バックアップ対象のクライアント数、サブクライアント数が少なければこの方法でよいのですが、大規模な環境の場合、この手順を繰り返してスケジュールを設定するのは少々大変かもしれません。この例では増分バックアップのスケジュールのみを行いましたが、合成フルバックアップもスケジュール実行したい場合は、「バックアップタイプ」を合成フルにし、スケジュールを設定することになりますので、さらに設定作業の量が増加することになります。複数のサブクライアントに同じバックアップのスケジュールを設定する場合、次にご説明するスケジュールポリシーを活用いただくことで設定作業を効率良く行うことが可能です。


方法
2: スケジュールポリシーを作成しサブクライアントに関連付ける

スケジュールポリシーを作成する場合、CommCell Console左側のCommCell ブラウザで[ポリシー]の配下にある[スケジュール ポリシー]を右クリックし、[新規スケジュール ポリシー]を選択します。

そうすると、以下の「新しいスケジュール ポリシー」のウィンドウが表示されます。

まずは作成するスケジュールポリシーの名称を入力します。任意の名称で問題ありませんが、ここでは、”SchedulePolicy01”としてみます。

エージェント タイプはバックアップ対象に応じたものを選択します。例えば、Windows上のファイルのバックアップを行うスケジュール ポリシーを作成する場合は、[ファイル] > [保護されているファイル]の配下にある[Windows File System]を選択します。

エージェントタイプを選択したら、どのタイプのバックアップを、いつ実行開始するのかを定義します。ウィンドウ下部にあるタスクの枠の右下にある[追加]をクリックします。

そうすると「バックアップ タスク オプション」のウィンドウが表示されます。増分バックアップのスケジュールを定義する場合、[バックアップ オプション]タブのバックアップ タイプで「増分」を選択します。

 

次に増分バックアップのスケジュールを定義します。[スケジュール パターン]タブを選択すると、先程、サブクライアントに対してスケジュールを設定した時と同様の画面が表示されます。

毎日、増分バックアップを21:00開始でスケジューリングしたい場合は、下記のようにすべての曜日にチェックを入れて開始時間を21:00にします。スケジュールには名前を付ける必要がありますので、任意のスケジュール名を入力します。このようにしてバックアップ オプション、スケジュール パターンの設定が完了したら右下の[OK]をクリックします。

これでスケジュール ポリシーに増分バックアップのスケジュールを含めることができました。このスケジュール ポリシーに合成フルバックアップのスケジュールを追加したい場合は、再度タスクの枠の右下にある[追加]をクリックします。

今回は合成フルバックアップなので、[バックアップ オプション]タブのバックアップ タイプで「合成フル」を選択します。

その後、[スケジュール パターン]タブを選択し、合成フルバックアップを行うスケジュールを設定します。例えば、週1回、毎週日曜日の9:00から合成フルバックパップを実行したい場合、「週単位」を選択し、曜日では日曜日のみにチェックを入れ、開始時間を9:00にします。そして、任意のスケジュール名を入力してから右下の[OK]をクリックします。

これで各バックアップのスケジュールを定義できましたので、次にこれをどのサブクライアントに割り当てるかを決めます。

「新しいスケジュールポリシー」のウィンドウで[関連付け]タブをクリックします。そうすると、クライアント コンピュータ グループやクライアント コンピュータの名称がリストされますので、それらを展開し、スケジュールを割り当てたいサブクライアントにチェックを入れます。下の図のように、まとめて複数のサブクライアントのチェックを入れて一度にスケジュールを設定することも可能です。チェックを入れたら右下の[OK]をクリックして完了です。

スケジュール ポリシーを使用してサブクライアントに割り当てられたスケジュールを確認したい場合、個々のサブクライアントに対してスケジュール設定をした時と同様に、サブクライアントを右クリックし、[スケジュール]を選択します。

そうすると、以下のように、サブクライアントに関連付いたスケジュールが表示されます。


まとめ

今回は基本的な内容ではありますが、Commvaultでバックアップをスケジューリングする方法についてご紹介させていただきました。スケジュールを設定するサブクライアントの個数が少ない場合、各サブクライアントに個別にスケジュールを設定する方法で問題ありません。大規模環境などでサブクライアントの数が多く、設定するスケジュールの種類も多い場合は、是非スケジュール ポリシーを活用してみてください。 

※このブログでご紹介している画面ショットは、Commvault v11 Service Pack 14の環境で確認したものです。
※このブログ中で紹介している画面ショットには、一部ぼかしが入っておりますことをご了承ください。

 

【参考資料】

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Posted on 2019.07