Tips-15

Commvaultの基礎的な用語を今一度整理してみる (その1)

今回は最低限バックアップを行うまでに把握しておく必要のあるCommvault用語をいくつかピックアップし、それらの意味や実際にCommvaultで設定作業を行っていく場合にどのように関連づいているかを紹介していきます。

以下の3つのCommvault用語を説明していきます。

  • ライブラリ
  • ストレージ ポリシー
  • サブクライアント

ライブラリ とは

ライブラリとは「Commvaultがバックアップしたデータの保存先」を意味します。
Commvaultで設定するライブラリは、「ディスク ライブラリ・テープ ライブラリ・クラウドストレージ ライブラリ」の3種類に分類されます。

ディスク ライブラリはバックアップ先にディスク装置を使用する場合に設定します。
CommvaultはDAS・SAN・NASといった様々な接続形態のディスク装置を使用することができます。
ディスク ライブラリの設定ではバックアップ先として使用するMediaAgentのローカルパス、もしくは、WindowsのMediaAgentでバックアップ先にCIFS共有を使用する場合にそのUNCパスを指定することになります。

テープライブラリは1つ以上のテープドライブをバックアップ先に使用する場合に設定します。
「テープライブラリ」という言葉を聞くとメディア チェンジャーを搭載し複数のテープドライブを備えた大型のテープ装置を連想される方が多いかもしれませんが、Commvault用語のテープライブラリにはこのようないわゆるテープライブラリ装置だけでなく、単体のテープドライブに加えてVTL (Virtual Tape Library) も含まれますので、これらのデバイスをバックアップ先に使用する場合に設定します。

クラウドストレージ ライブラリは、Amazon S3・Microsoft Azure Storage・Google Cloud Storage等のクラウドストレージ デバイスをバックアップ先として使用する場合に設定します。
どのベンダーのクラウドストレージを使用するかを選択し接続に必要な情報を入力することで設定できるようになります。

ライブラリの設定手順の詳細はここでは省略しますが、ご興味のある方は最後の「参考資料」の箇所にオンラインマニュアルのリンクを載せておきますので、よろしければご覧ください。

ストレージ ポリシー とは

ストレージ ポリシーはCommvaultでバックアップされたデータがどのように管理されるかを定義するルールの集合体で、
以下のようなルールが含まれます。

  • どのデータを保護するか (どのサブクライアントとストレージ ポリシーを関連付けるか)
  • どこにデータを保存するか
  • どのくらいの期間、データを保存するか
  • その他のメディア管理のオプション (例: 重複排除や暗号化の使用の有無等)

ストレージ ポリシーを新規に作成する場合は下記の項目を設定していきます。

使用するライブラリ:

使用するMediaAgent:

バックアップしたデータの保持期限に関する設定:

暗号化を実施するかどうか、及び、使用する場合は暗号化のアルゴリズム:

重複排除を実施するかどうか:

※補足
上のストレージ ポリシー作成の画面ショットは「グローバル重複排除ポリシーを使用しますか ?」で「いいえ」を選択した場合のものです。
「グローバル重複排除ポリシーを使用しますか ?」で「はい」を選択し既存のグローバル重複排除ポリシーを使用する場合はライブラリやMediaAgent、暗号化や重複排除の設定に関しては作成するストレージ ポリシー内では行わず、既存のグローバル重複排除ポリシーの設定を使用します。
グローバル重複排除ポリシーについて、ご興味のある方は こちらを参照してください。
またストレージ ポリシーの作成手順についても詳細は省略しましたが、ご興味のある方は こちらを参照してください。

サブクライアント とは

サブクライアントとは「クライアント上でバックアップ対象とするデータを定義する項目」です。
例えば、Window Serverをバックアップする場合、そのWindows上のどのドライブやフォルダ、あるいはファイル等をバックアップするのかを指定します。VMware仮想マシンをバックアップ対象とする場合であれば、どの仮想マシンをバックアップ対象とするのかを指定します。

サブクライアントの設定で特に重要となるのは以下の2つの設定です。

コンテンツ:
バックアップ対象とするデータを定義します。
ファイルシステム上のデータのバックアップの場合はそのパスを指定します。

データストレージ ポリシー:
作成するサブクライアントに割り当てたいストレージ ポリシーを設定します。
設定画面上は、[ストレージ デバイス] タブの配下の[データ ストレージ ポリシー] タブの中で使用したいストレージ ポリシーを選択します。割り当てたストレージ ポリシーにより、どのMediaAgentを使用してバックアップするのか、バックアップ保管先のライブラリはどこになるのか等が決定されます。

サブクライアントの設定手順の詳細の説明はここでは省略しますので、ご興味のある方は こちらを参照してください。

まとめ
今回はCommvaultの基礎的な用語として、「ライブラリ・ストレージ ポリシー・サブクライアント」の3つをご紹介しました。これらの関係を図にしてみると、以下のようになります。

  • 「ライブラリ」はバックアップしたデータの保存先です。
    ディスクライブラリ・テープライブラリ・クラウドストレージの3種類があります。
  • 「ストレージ ポリシー」はバックアップしたデータをどのように管理するかを定義します。
    ストレージ ポリシーには使用するライブラリをどれにするかに加え、MediaAgentや重複排除や暗号化設定が含まれます。
  • 「サブクライアント」はバックアップ対象のデータをどれにするかを定義します。
    このサブクライアントにストレージポリシーを割り当てることでバックアップされたデータがどのように管理されるのか、すなわち、どこに・どのようにして保存されるかが決まります。

Commvaultの環境を設定していく場合は「ライブラリ・ストレージ ポリシー・サブクライアント」の順で設定を行っていくとスムーズに進められます。

※画面ショットは、Commvault v11 Service Pack 13の環境で確認したものです。


【参考資料】
・用語集
・Disk Libraries – Getting Started
・Tape Libraries – Getting Started
・Creating a Cloud Storage Library
・Global Deduplication
・Storage Policy – Getting Started
・Quick Start Guide – Create a Subclient
・Subclients Overview

Posted on 2019.02